Dawn of the Scarlet Sun

Editing and Development ・ Judy Bauer, Christopher Carey, Rob McCreary, Mark Moreland, Patrick Renie, and James L. Sutter

Editorial Assistance ・ Jason Bulmahn, Stephen Radney-MacFarland, and Sean K Reynolds

紅の陽の暁光は通常のXP成長工程を使う5レベル・キャラクター6人用に設計されたパスファインダー・モジュールである。このモジュールはパスファインダー・キャンペーン・セッティングでプレイするよう設計されているが、どのワールドでも使用できるよう容易に調整できる。

この製品はPathfinder RPG Core Rulebook、Pathfinder RPG Advanced Player’s Guide、そしてPathfinder RPG Bestiaryを使用する。これらのルールはpaizo.com/pathfinderRPG/prdにあるPathfinder Roleplaying Game Reference Documentの一部として有線で見つけられる。

マグニマールの都市では犯罪は珍しくない――殺人のような凶悪犯罪でさえ。暴力的なスクザーニの縄張り争いでいつもは平和な街路でも血が流れ、殆ど忘れ去られた腹を空かせた怪物が古の遺跡の舗装路を徘徊し、悪名高き肌切り教団でさえこの沿岸のヴァリシアの都市で断続的に活動をする。しかしマグニマールを襲う最新の連続殺人は彼の殺人教団のそれとは違った名刺を帯びている――新しい殺人鬼は夜明けの時間に都市の通りをうろついている！

冒険の背景

何年も前、ヴォステンという名前のサーレンレイのクレリックはマグニマールの都市にその女神の神殿を建造した。彼は憤怒の翼として知られる巨大で古い石橋の残骸が頭上にそびえているため日が照ることが殆どない暗影地区を選んだ。この新しく作られた都市に暁の花の導きが必要な場所があるとすれば、それはここだと考えたからだ。教父ヴォステンは基金を守りサーレンレイの小さな神殿の建造を見守ったが、その善意は彼を守らなかった。神殿が完成してからたった数ヶ月後に、ヴォステンとその侍祭2人は、神殿を奪おうとした悪漢たちに殴り殺された。悪漢たちはすぐに捕まり処刑されたが、サーレンレイの神殿は放棄された。ヴォステンと侍祭たちは神殿の裏手にある小さな墓地に埋葬され、この悲しい事件から数年でこの建物は朽ちていった。

しかし放棄され続けたわけではなかった。神殿は最近マグニマールの南にある古の遺跡の幽閉から逃れた捻くれた悪魔のようなクリーチャーの興味を惹いた。そのクリーチャーとはアヴァレクシーという名のサキュバスで、殺害と虚偽のデーモン・ロード、シャックスの邪悪な手下である。そのサキュバスは幽閉から逃れるとマグニマールで生き方を見つける。人間の旅人に変装した彼女はすぐにサーレンレイの放棄された神殿を発見した――この発見は彼女に際立って穢れた冒涜を思いつかせた。彼女は信仰に篤い僧侶を唆し、シャックスの崇拝者にし、そして彼に神殿の腐敗の手伝いをさせてそこを殺害のデーモン・ロードを奉じる地に変えた。

アヴァレクシーは、ヴァリシアの人々の中に女神がいるかを調べるためにマグニマールに来たサーレンレイの旅する僧侶であるザデンディを手下にしようとした。ザデンディが放棄されたマグニマールの神殿を調査しに来た時、アヴァレクシーは彼女を支配し、以降数週間かけて彼女を堕落させた。アヴァレクシーはザデンディの助けもあって神殿の倉庫で見つけられたスクロール・オヴ・レッサー・プレイナー・アライを使って、アビスに沢山いる我が子の1人、真紅の息子と呼ばれるハーフフィーンド・ガーゴイルを召喚した。この殺人クリーチャーの助けにより、シャックスの邪教はサーレンレイの教会の醜聞とし、この神殿に冒涜的な神聖化を施すための暴力的な連続殺人を始めた――アヴァレクシーがサーレンレイの信者の心臓1ダースと堕落した信者の心臓1つ（支配している手下のザデンディだ、勿論）を入手すれば、この神殿を悪の橋頭堡に変成できる。

冒険の概要

この冒険はマグニマール都市の警官に続けて起こる暴力的な殺人を解決する手助けをして欲しいという依頼がキャラクターたちにもたらされることで始まる。いくつかの手掛かりを発見し恐らく危険な張り込みで殺人鬼をおびき寄せようとした後、PCたちは殺人鬼の出処がマグニマールの暗影地区にある放棄されたサーレンレイの神殿だと発見する。彼らは神殿へと動いてサキュバスのアヴァレクシーと対決し、願わくは彼女がこの都市に殺人のデーモン・ロードの寺院を建築する前に打倒する。

キャラクター

紅の陽の暁光は5レベル・キャラクター6人の集団向けに設計されている――これを1回の短編の冒険として使う場合、プレイヤーたちにこの本の下半分で前以て用意されているキャラクターを使わせること。プレイヤーが4人しかいないなら、この冒険を試みるときは6レベルであるべきだ――これは紅の陽の暁光をShattered Starアドヴェンチャー・パスの“Curse of the Lady’s Light”と“The Asylum Stone”の間にやる短い脇道の探行として運用するには上等の冒険とするだろう。また、君は5レベルPCの集団を、この冒険で同行する少数のNPC――この本にいる作成済みキャラクターのような――で支えても良い。

導入

調査に参加する

プレイヤー・キャラクターたちがこの冒険で接触する主なマグニマールの警邏はカサデイ（NG女性のヴァリシア人の人間ファイター3）という名前の女性だ。PCたちが既に警邏たちと友人であるか接触を持っている場合、自由にそのNPCをカサデイと入れ替えること。

市警は犯人を捕まえようとおびき寄せた殺人鬼への危険な待ち伏せを計画しているが、警官の誰も待ち伏せの成功に要求されるような適切な訓練を受けたことがない――カサデイはそれをできる専門家たちを探す任務を負い、そしてPCたちを選んだ。彼女は、一行が殺人鬼に正義の鉄槌を下せたなら3,000gpの報酬を支払うことを認められている。

彼らが待ち伏せを始める前に、カサデイはPCたちに警官たちは既に十分な調査をしていることを告げ、分かっている範囲のことが言える。

殺人現場：殺人全ては夜明け前の北西の水辺の路地で起きている。彼女は4つの場所が示されているマグニマールの地図をPCたちに渡せる（それらの場所は5ページの地図でM1、M2、M3、そしてM4と割り振られている）。4つの現場全ては暗影として知られる水辺の地区にある。

犠牲者：死体それぞれはダガーで何度も突かれており、心臓は抉り出されている。なくなった心臓の場所はまだどれも分かっていない。4人は全員サーレンレイの巡礼者だが、それ以外に死体には関連性はないように見える。犠牲者は全員背中から攻撃されているためスピーク・ウィズ・デッド呪文を使っての調査は手掛かりを殆ど明らかにしない。4件全てで犠牲者は攻撃された時伝統的な「夜明け歩き」（サーレンレイの崇拝者が夜明けの前後に歩きながら祈るという宗教的な習慣）をしていた。聴きこみされる死体の一部は突然音が止んだ直後に攻撃されたことを覚えている（ザデンディはとどめを刺す音を誤魔化すためサイレンスを使う）。最新の犠牲者は自分を刺すのに使った短剣の煌きさえ目にしている――血の滴る白羽という奇妙な聖印の刻まれたダガーだった。警官はまだこの聖印を識別できていないが、DC20の〈知識：宗教〉判定によってこれは虚偽と殺人のデーモン・ロードであるシャックスのものだと分かる。

情報収集

カサデイはPCたちに、警官たちは翌朝早くに待ち伏せしたいと考えていると告げる――しかしながら望むならそれまでに、PCたちはその日の残りを費やして準備できる。DC15の〈交渉〉判定で、彼女は約束された報酬の半分までを前払いする。PCたちがそのことを思いつきもしない場合、彼女は日中は殺人について聞いてまわると良いと示唆する――つまるところ、警官と話したがらない地元民も、PCたちであれば口が軽くなるかもしれない！

地元民の聞き込み：数時間の労働と情報収集の為のDC15の〈交渉〉判定によって、PCたちは殺人現場付近で暮らす地元民たちから気付いたおかしな出来事を知れる――屋根の擦るような音、奇妙な羽ばたき音、そして異常な沈黙の瞬間を。情報収集の為のDC20の〈交渉〉判定は不安にさせる情報を明らかにする――深夜に屋根を這っているか空を飛んでいる「デーモン」の目撃を。DC30に成功すると、1人の神経質そうな浮浪者が、両腕でひと1人を抱えながら南へと飛ぶデーモンを見たと主張する。アントベアードという名前の汚らしいドワーフの落伍者である浮浪者は、それは何日か前の夜――最後の殺人があったその夜だ――に犠牲者を連れて、屋根に開いた穴から古い放棄された神殿の中へと飛んでいったことを報告する。これは勿論殺人現場からザデンディを連れて戻ってきた真紅の息子だ。

信者への聞き込み：サーレンレイ教会はこの都市では寺院を維持していないが、マグニマールには多くの暁の花の崇拝者がいる。つまり低位のサーレンレイのクレリックのみが殺人鬼に狙われており、その噂が広まるに連れ、マグニマールにいる他のこの女神の信者たちは市警に殺人鬼を捕えるようせっつくようになってきている。サーレンレイ信徒に聞き込みしても多くの者が激怒していると分かるだけだが、DC25の〈交渉〉判定によって、聞かれた僧侶は「あの年」以来サーレンレイの崇拝者がまだマグニマールの犯罪の被害を受けていることに心を痛めているとぞんざいに答える。PCたちが聞き返す場合、僧侶は苦々しげに80年前にマグニマールに適切な神殿を建設しようとした者が凶刃に倒れたと不満を漏らす。その試みはヴォステンという名前の男によってなされた――その僧侶はPCたちにヴォステンとその侍祭2人がどのように強盗に殺されたかと、以来どのような形で神殿が廃棄されているかの悲しい歴史を告げられる。

殺人鬼を待ち伏せする（CR7）

市警は殺人鬼が囮――サーレンレイの崇拝者に変装した強力な警官の同僚1人か、本物のクレリック――に攻撃するよう釣りたいと思っている。その人物そのものは、その囮が有能であり数人の仲間が支えていれば問題はない。不幸なことに、警官たちは詐欺や隠形を訓練しておらず、暁の花教会と関連がとりわけ深いわけでもない。ここにPCたちが入る。

PCたちが殺人鬼を釣ろうとする夜毎に、彼らはどうやって罠にかけるかについての4つの選択肢がある。警邏たち自身は待ち伏せの場所から数区画離れたところで待つ――待ち伏せから離れすぎているというわけではなく、1d4分以内に現場に駆けつけ逮捕できるほどに近い場所だ。待ち伏せ作業を実際にどう遂行するかはPCたちにかかっている。彼らは釣り餌として行動して〈はったり〉判定をするか、〈変装〉あるいは〈知識：宗教〉判定で目標を誘き寄せるような餌の衣装を調達するか、〈隠密〉判定で待ち伏せするか、あるいは〈知覚〉判定で目を光らせ続けられる。PCたちが自分たちがいる待ち伏せ場所にする路地を決めたなら、どの技能判定を試みてロールしたいかを選ばせること。

PCたちの準備ができた時が、殺人鬼が現れるかどうかをd％ロールして決める時だ。釣れる基本確率は20％。DC20の技能判定（上記で説明している）で成功する度に追加で20％。この確率は増加していく――合計で100％になれば、殺人鬼は自動的に待ち伏せ場所に現れる。d％ロールが成功する確率の上限を超えた場合、殺人鬼は代わりに都市の別の犠牲者を求める。この工程は夜毎に繰り返せるが、PCたちが冒険が始まってから4夜のうちに殺人鬼を捕まえられないのであれば、殺人は終わる（しかしその影響は「冒険の結末」参照）。

戦闘：PCたちの釣りが成功した場合、真紅の息子がザデンディと運びながら夜明けの約1時間前に付近に現れる。近付く前に夜空にガーゴイルとクレリックが飛んでいるのを視認する可能性は距離と烟る朝靄のため極めて低いが、ザデンディを路地脇の角のすぐそばの道に降ろした後にガーゴイルが路地の上の端っこへとちょこちょこ走れば、彼は〈隠密〉判定はPCたちの〈知覚〉と対抗となるかも知れない。

獲物に近付くと、ザデンディはサイレンスを石に発動し、それを目標に隣接したマスに落ちるように路地に飛ばす。彼女は奇襲ラウンドで優位を得、敵に突撃し急所攻撃する。

ザデンディ	CR5

AC20、接触15、立ちすくみ17（＋4鎧、＋2反発、＋1【敏】、＋1盾）

特殊攻撃負のエネルギー放出3／日（DC12、3d6）、破壊の一撃（＋2、5／日）、急所攻撃＋1d6

3レベル―マジック・ヴェストメント^D、アニメイト・デッド、シアリング・ライト

2レベル―エンスロール^D（DC14）、キュア・モデレット・ウーンズ、ホールド・パースン（DC14）、スピリチュアル・ウェポン、サイレンス（DC14）

1レベル―ディヴァイン・フェイヴァー^D、コーズ・フィアー（DC13）、キュア・ライト・ウーンズ、オブスキュアリング・ミスト、シールド・オヴ・フェイス

0レベル（回数無制限）―ブリード（DC12）、ディテクト・マジック、ガイダンス、ライト

戦闘前ザデンディはマジック・ヴェストメントとシールド・オヴ・フェイスを自身に発動する。

戦闘中ザデンディは目標が1人だけだと想定し、獲物が1人だと信じている間は素早く目標を殺そうと最善を尽くす。

士気ザデンディは自分が待ち伏せされていると認識するとすぐに自分の魔法を使えるようその通りから離れる（そしてサイレンスの範囲を出る）。彼女は20ヒット・ポイント以下になるまで逃げながら戦い、そうなった時点で逃走に全力を注ぐ。賢いPCたちは彼女を「逃が」せ、そうした場合、彼らは真紅の息子が既に逃げ去っているのであれば（つまりザデンディに徒歩での帰還を強要させれば）彼女の神殿までの痕跡を追える。

【筋】16、【敏】14、【耐】15、【知】8、【判】14、【魅】10

特技《回避》、《技能熟練：隠密》、《強打》、《追加hp》

技能〈はったり〉＋8、〈知識：貴族〉＋3、〈知識：宗教〉＋6、〈知覚〉＋8、〈隠密〉＋12

SQ不浄なる贈り物（アヴァレクシーより＋2【耐】）、罠探し＋1

装着品高品質スタデッド・レザー、バックラー、＋1ダガー、クローク・オヴ・エルヴンカインド、サーレンレイの聖印の形をした銅の鍵（古い神殿への鍵）

真紅の息子	CR6

AC20、接触14、立ちすくみ16（＋3【敏】、＋1回避、＋6外皮）

DR10／魔法；完全耐性［毒］；抵抗［酸］10、［冷気］10、［電気］10、［火］10；SR17

近接2爪＋9（1d6＋4）、噛みつき＋9（1d6＋4）、突き刺し＋9（1d4＋4）

1／日―ディセクレイト、アンホーリィ・ブライト（DC14）

戦闘中真紅の息子は近くの屋根の上という有利な位置から活動停止の能力を使って隠れながら観察する。ザデンディは待ち伏せされていると気付くとすぐに彼は舞い降りて、自身のダメージ減少で機会攻撃による大ダメージを防ぎながら迅速にクレリックのザデンディを掴んで空へ飛ぶのを試みる。

士気真紅の息子は、ザデンディが死ぬか自分が25ヒット・ポイント以下になるとすぐに彼女を手放し、古い神殿へと逃げ戻る。

【筋】19、【敏】16、【耐】20、【知】8、【判】13、【魅】11

技能〈軽業〉＋8（跳躍時＋12）、〈飛行〉＋11、〈知覚〉＋9、〈真意看破〉＋6、〈隠密〉＋11

進展：徒歩で逃げるザデンディを追うのは僧侶を運んでいるガーゴイルを追うよりもずっと簡単だ。人間の運搬は真紅の息子にとっては中荷重であり、飛行移動速度は50フィートに減少し追尾が容易になる。PCたちがザデンディを捕らえて殺した場合、彼女の持っていた古い神殿への鍵が最高の手がかりとなる。PCたちが古い神殿の存在に気付くためのDC20の〈知識：歴史あるいは宗教〉判定に成功しなくてさえ、エキスパートあるいは市警ですら、その鍵で古い建物を開けられるかもしれないと気付くのに長い時間はかからないだろう。

ザデンディは元々はサキュバスのザデンディに支配されていたが、ずっと前から彼女はデーモンの誘惑に屈服していて現在心からシャックスに忠誠を誓っている。ザデンディを回復できる可能性はあるが、それには長い工程を踏むことになるだろう。短期間では、捕らわれたザデンディは魔法でPCたちを信頼させることを強制しない限り気を狂わせるほどに沈黙し続け、強制する場合彼女は彼らを神殿へと導く。地図や女主人の描写といった更なる情報の提供は彼女の本質に反するため、（魅惑）や（強制）の魔法を逃れるための新たなセーヴィング・スローが与えられるが、それに失敗した場合、魔法的に制御されたザデンディはPCたちを直接サキュバスへと導くことができる。勿論、ザデンディが敵と行動しているのを見た時、アヴァレクシーは彼女も敵として数える。

古い神殿

古いサーレンレイへの神殿は暗影地区の憤怒の翼の下にあり、日没直前の僅かな時間を除いて直射日光は遮られている。教父ヴォステンはこの神殿の存在がこの汚らしい地域での比喩的な日光となればと思っていたが、歴史家や哲学者はそれ以来暁の花の信仰が照らすにはこの「暗影」は余りに汚らわしく暗かったのだと判断している。

1.神殿の外側（CR6）

一見すると神殿は完全に放棄されているようだ。神殿の建物の中にある砂利はこのエリアを移動困難な地形にしている。PCたちがザデンディから鍵を取っている場合、彼らは最初は鍵を差すべき扉の錠がどう見てもないと混乱するかもしれない。

裏手の墓地には3つの墓しかない――1つは教父ヴォステンで2つは侍祭のもので、全員スクザーニによって78年前に殺害されている。DC20の〈知覚〉判定は3つの墓全て最近掘られ埋め戻されていることが分かるのに十分だ。PCたちが墓を掘り返す場合、全て空っぽと分かる。

神殿の勝手口近く、墓からそう遠くないところに、鬱蒼とした草むらの中の廃墟となった建物の壁に扉が1枚付いている（DC16の〈知覚〉判定で気付ける）。この扉は素晴らしい状態で、施錠もされている（〈装置無力化〉DC30）；ザデンディの持っていた鍵はこれを開く。細い下り階段の奥には神殿の地下墓地が続いている。

クリーチャー：PCたちが既にこのハーフフィーンド・ガーゴイルを殺していない限り、真紅の息子は付近の普通の建物の有利な位置から廃墟を見下ろしている。PCたちを見るとすぐに彼は好機を待ち、それが来ると舞い降りて攻撃する。この時は彼は死ぬまで戦う。

2.地下墓地（CR6）

真紅の息子	CR6

クリーチャー：元々は信徒たちの遺骨を納める納骨堂を意図されていたが、この地下墓地が死体を納めたことはない、アヴァレクシーとザデンディが神殿のかつての管理人たちの死体から作成したアンデッドの守護者を除いて。アヴァレクシーは到着してすぐに死体を掘り返し、求める巻物――闇市で買うスクロール・オヴ・アニメイト・デッド――を入手できるまで地下墓地に安置しておいた。サキュバスはこの巻物を使って骨をバーニング・スケルトンに変えようと思っていたが、喜ばしいことに彼女の冒涜的な行為を楽しんだ彼女のデーモンの守護者はその魔法に力を注ぎ、かつてのこの神殿の管理人たちは、乾いた骨から一部不浄なる肉が生えるワイトとして起き上がった。今日、その3体はこの墓所の守護者として支えている――彼らはザデンディを無視するが、エリア3のサキュバスに対する警告となる、言葉にならない嗄れた金切り声を上げながらそれ以外の侵入者を即座に攻撃する。

これらのワイトはザデンディが発動したディセクレイト呪文の効果を受けながらシャックスの神殿で作成されているため、追加の8ヒット・ポイントを持つ。

ワイト（3）	CR3

罠：ザデンディはグリフ・オヴ・ウォーディングをエリア3の入り口から遠くない、地図に印されている場所にかけている。これは爆破の刻印であり、悪でないクリーチャーがそこを超えて歩くと即座に作動する。侵入者にダメージを与えることが意図されているが、この罠の起動は容易にエリア3の住人に問題が接近していることを報せるため、これは警報としても作用する。

グリフ・オヴ・ウォーディング	CR4

効果呪文効果（グリフ・オヴ・ウォーディング、2d8［音波］ダメージ、半径5ft.、反応DC15半減）

3.シャックスの神殿（CR8）

DC20の〈知識：宗教〉判定はこの神殿はデーモン・ロードのシャックスへのものだと確信させる。かつては貯蔵庫であり邪悪さはなかったが（2部屋の「独房」は教会の魔法の雑品や富を蓄えるのに使われていた）、儀式を完成させここの神殿全体をデーモンの守護者への報じさせ切る前にアヴァレクシーはこの一室を当座のシャックスの神殿に変えており、儀式が完成したら多数の労働者を支配して秘密裡にこの教会の地下墓地を拡大して虚偽と殺人の王への正しき寺院にしようと計画している。

壁のルーンはシャックスへの祈祷文だ。奈落語を読めるキャラクターがそれを研究でき、それは聖なる地を穢す悪の寺院へと変成するのに使われた祈祷文であると知る為のDC20の〈知識：宗教〉判定を試みられる――更に調べるとアヴァレクシーの計画が大量に精密に書かれているのが明らかになるが、彼女自身がサキュバスであることは除く。祭壇の上の数個の肉塊は殺人の犠牲者から奪った心臓だ――その数は殺した犠牲者の数に等しい。この証拠は警邏に、ここの信徒たちは実は殺人の実行犯だったと納得させるには十分だ。

東の窪みには携帯用寝具、僅かな私物、使い込まれた室内用の急須、そしていくらかの宝物（下記の宝物参照）がある；ここはザデンディが眠る場所だ。西の窪みに付いた扉は施錠されている――ザデンディが持っている鍵はこれを開けられ、またDC30の〈装置無力化〉判定でもできる。この窪みには清潔な室内用の急須が1つと汚らしい藁の毛布がある――まさしく独房といった風情だ。

クリーチャー：ザデンディが神殿に戻れた場合、あるいはPCたちが彼女を待ち伏せることなくこの神殿を探し当てた場合、シャックスの祭殿の前で跪きながらマグニマールの運のなかった1人から収穫した最新の心臓を捧げているこの堕落したサーレンレイ信徒と、ここで遭遇する。このクレリックは神殿への侵入に対し嚇怒で歓迎し、無礼者たちと死ぬまで戦う。

しかしザデンディがここの最大の脅威ではない。不浄なる女主人であるサキュバスのアヴァレクシーも、ちょっとしたアリストクラートに変装しながらマグニマールの通りを歩いていない時はここに暮らしている。PCたちが近付いて来るのを聞きつけた場合彼女はここでも変装している（彼女はエリア2のワイトたちとの戦闘を聞きつけられることから、極めてありそうなことだ）。PCたちがアヴァレクシーを不意討ちした場合、彼らは彼女の本性を、彼女のシャックスへの祈祷によって気付く。不意討ちできなかったなら、彼女を施錠された独房の中で、切り裂かれた僧侶のローブを纏った絶望している若い男のサーレンレイの崇拝者レックス・アヴェイとして見つけられるかもしれない。その姿で彼女は自分は数週間前にザデンディに捕らえられ、そしてその狂った僧侶は「彼」を最後のシャックスへの生贄用にとっておいていると主張する。アヴァレクシーはこの状況で最も信仰に篤そうなPCを見定めて優位を得、そのキャラクターに致死攻撃を行えるよう準備する。彼女は〈はったり〉を使ってPCたちに自分を出させようとし、そして彼らに更なる信徒に攻撃された時「彼」がPC側に立って戦えるよう武器を求める。武器が渡されるとすぐに、アヴァレクシーは目標に動いて致死攻撃で彼を麻痺させようとする（彼女は後の適切な時期に生贄に捧げられるよう、獲物を無防備状態のままにしておこうとする）。彼女は〈はったり〉で致死攻撃を準備する――PCたちに彼女の詐称を見通す為の〈はったり〉判定に対する〈真意看破〉判定を認めること、成功した者は次の不意討ちラウンドでの行動ができる。

ザデンディとアヴァレクシーが両方ここにいる場合、PCたちとザデンディが戦う間サキュバスはレックスの姿になりながら待ち、観察する――彼女はPCの戦術にも興味があるが、弟子が戦闘で自分を保てるかも見たがっている。彼女がそうできない場合、デーモンは彼女を後で交換する。

アヴァレクシー	CR8

イニシアチブ＋5；感覚暗視60ft.、ディテクト・グッド；〈知覚〉＋15

DR10／冷たい鉄あるいは善；完全耐性［電気］、［火］、［毒］；抵抗［酸］10、［冷気］10；SR18

近接フレイム・ブレード＋11／＋6接触（1d8＋5［火］／18～20）、爪＋6（1d4＋1）あるいは2爪＋11（1d4＋2）

特殊攻撃致死攻撃（DC15）、生命力吸収（DC21）、不浄なる贈り物（現在ザデンディに与えている）、急所攻撃＋1d6

回数無制限―チャーム・モンスター（DC23）、ディテクト・ソウツ（DC21）、イセリアル・ジョーント（自身に加え合わせて50lb.までの物品のみ）、グレーター・テレポート（自身に加え合わせて50lb.までの物品のみ）、サジェスチョン（DC22）、ヴァンピリック・タッチ

1／日―ドミネイト・パースン（DC24）、招来（レベル3、1ババウ、50％）

戦闘前（ワイトとの戦闘かエリア2のグリフ・オヴ・ウォーディングを作動させるかで）PCたちが近付いて来るのを聞くとすぐに、アヴァレクシーは「レックス・アヴェイ」の姿を取り、独房に瞬間移動し、上記に詳述されている通りPCたちを騙す準備をする。

戦闘中アヴァレクシーの致死攻撃の後の最初の行動の試みは独房へと逃げ、ボウとアローを回収することだ。彼女はそして地下墓地（エリア2）に瞬間移動し、ババウの招来を試みてPCたちに攻撃しろと送り出し、〈魔法装置使用〉でワンドを使ってフレイム・ブレードで武装しようと試み、そして本来の姿に戻ってからエリア3に瞬間移動して戻り、最初に瞬間移動して消えてから3ラウンド後に戦闘と続行する。真の姿になると、この赤髪のサキュバスは不思議にも女神サーレンレイのデーモン版に見える――特に燃え盛るシミターを持っていれば。アヴァレクシーはそれで冒涜的な振る舞いをし、自分こそは本当の暁の花の子だと主張し、明らかなサーレンレイの崇拝者を異端だと訴える。彼女は特に自分を害すのが得意そうに見える者にドミネイト・パースンあるいはチャーム・モンスターを使い、40ヒット・ポイント以下になればヴァンピリック・タッチを重装の敵に使って敵を傷つけて自分を癒やす。

士気アヴァレクシーは諦めるには望むように神殿を腐敗させる作業を余りにしてきたため、ほとんど死ぬまで戦う。10ヒット・ポイント以下に減ると、彼女は違う場所に瞬間移動して回復し、一時的に神殿用の計画を破棄する。この出来事で、PCたちは実質的に彼女の短期的な計画を邪魔するが、君がこの冒険の先へ進めるならアヴァレクシーは復活する悪党になっても良い。

【筋】15、【敏】21、【耐】24、【知】16、【判】14、【魅】29

特技《致命的な狙い》、《クリティカル強化：ショートボウ》、《近距離射撃》、《精密射撃》、《渾身の一打》

技能〈はったり〉＋22、〈変装〉＋19、〈飛行〉＋18、〈知識：地域〉＋8、〈知識：貴族〉＋8、〈知識：宗教〉＋13、〈知覚〉＋15、〈真意看破〉＋11、〈隠密〉＋18、〈魔法装置使用〉＋19

言語奈落語、天上語、共通語、竜語；タンズ；テレパシー100ft.

SQ変身（オルター・セルフ、小型あるいは中型の人型生物）

戦闘用装着品ワンド・オヴ・フレイム・ブレード（CL10、10チャージ）；その他の装着品＋1グラマード・レザー・アーマー、リング・オヴ・カウンター・スペルズ（ディスミサルが含まれている）

宝物：DC20の〈知覚〉判定はザデンディの独房にある動かせる石を明らかにする。石の裏には信徒たちが基金を蓄えていた窪みが隠されている――硬貨の殆どは宝石を売って得られたもので、他の価値ある物品は犠牲者から奪ったものだ。そこには全部で金銭で2,500gpと201ppと共に、アヴァレクシーがこの神殿で移住後まもなく発見した巻物の残り――スクロール・オヴ・キュア・クリティカル・ウーンズ、スクロール・オヴ・リムーヴ・ディジーズ、スクロール・オヴ・ディヴィネーション、そしてスクロール・オヴ・レストレーション――がある。

冒険の結末

PCたちは殺人の拡大を止めるのにサキュバスのアヴァレクシーや堕落した僧侶ザデンディを殺す必要はない――サキュバスを追い払い、ザデンディを捕えるだけで十分だ。勿論、PCたちがサキュバスを殺せずに逃した場合、彼女と再度揉めることになるのは時間の問題だろう――このアサシンは将来の遭遇において熱意を持って事を起こし、支配し魅惑した手下の小規模な軍団を招集した後にPCに復讐に来ることもかなりありうる。

一方で、カサデイと警邏は約束通り殺人教団の打倒の謝礼として3,000gpを報酬として支払う。数日後のいつかの時点で、サーレンレイ教会の使者からPCたちに接触があり追加の謝礼が出る。PCたちがアヴァレクシーを殺害できた場合、この接触でポーション・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズ4本の報酬が出る。PCたちが生かしたままザデンディを捕らえ彼女の更生の世話をする場合、教会は更に感謝しPCたちに＋1フレイミング・シミターか、＋2ブラインディング・バックラーか、あるいは能力値1つに＋2ボーナスを与えるアイウーン・ストーン――君の集団に最適そうな報酬――で報いる。

逆に、信徒たちが1ダースの犠牲者を出せた場合、アヴァレクシーは13番目の貢物としてザデンディを生贄に捧げ、悪の来訪者たちの小規模な軍隊と神殿を拡大し虚偽と殺人のデーモン・ロードへの適切な寺院にする為の他の資源が与えられる。この進展の影響はこの冒険に収まらないが、最低でもこの冒険をさらに拡張する君に膨大な機会が与えられるだろう！

ヴァレロス

アンドーランの田舎の農夫の息子として生まれたヴァレロスは若い頃冒険者を夢見て育った。ここ数年間、彼は冒険を求め、様々な地で1ダースの異なる雇用主の元で肉体労働をしてきた。若い爛漫さが抜けると、熟練の戦士の傷と決心が取って代わった。

密かに鋭い機知を持っているが、ヴァレロスは最も単純で真っ直ぐな問題解決方法を好む。気高い心を持つが、彼はそれを疲労と時に鈍感な態度の中に隠し、時折「夕に酒を浴びるように呑み夜に友と歓談する」以上に1日の冒険を終わらせる良い方法はないと主張する。

ヴァレロス

AC22、接触13、立ちすくみ19（＋7鎧、＋3【敏】、＋1回避、＋1盾）

近接＋1ロングソード＋9（1d8＋7／19～20）、高品質ショート・ソード＋7（1d6＋1／19～20）

【筋】16、【敏】16、【耐】14、【知】13、【判】8、【魅】10

特技《攻防一体》、《強打》、《技能熟練：知覚》、《二刀の守り》、《二刀流》、《武器熟練：ロングソード》、《武器開眼：ロングソード》

技能〈威圧〉＋8、〈知識：地域〉＋6、〈知覚〉＋7、〈隠密〉＋6

戦闘用装着品ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ（2）；他の装着品＋1ブレストプレート、＋1ロングソード、高品質ショート・ソード、高品質コンポジット・ロングボウと20アロー、アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー＋1、ベルト・オヴ・ジャイアント・ストレンクス＋2、お守りのタンカード、25gp

ヴァレロスの改造

自分のキャラクターとしてヴァレロスを使うプレイヤーは以下の選択肢の1つを選んで彼の経験を改造する助けにして良い。

戦闘狂：時にヴァレロスは戦いの流れの中での主力打者となることがあり、信じられない速度で行動できる。この冒険の間に2回、ヴァレロスがそのラウンドに攻撃の全てを行った後、彼は追加で1回の攻撃を、通常の攻撃ボーナスを使ってロングソードで行って良い。

仲間への恩恵：その軽薄さと頻繁な皮肉にも関わらず、ヴァレロスは仲間のためならほぼあらゆる犠牲を厭わない真の友である。この冒険の間に1回、隣接する仲間が攻撃に撃たれた時、ヴァレロスはそのダメージの全てを受けることでその仲間がダメージを受けるのを防げる。

エズレン

エズレンの喜ばしい安全な生活が変わったのは父がアーバダー――秩序、都市、そして富の神――の教会で異端の咎を負わされた時だった。エズレンは父の汚名を雪ごうと行動したが、彼が父の罪の証明を発見した時、彼は家族を捨て世界へと旅立った。彼は自然とウィザードになり、時折冒険仲間と宗教の価値について論じるが、その減じた諧謔の感性によって時に相棒の冗談の突っ込み役になることがあり、エズレンの人生経験と鋭敏な機知は通常より若い旅仲間にとって極めて価値のあるものとなっている。

エズレン

3レベル―ディスペル・マジック、ファイアーボール（DC18）

2レベル―アシッド・アロー、インヴィジビリティ、スコーチング・レイ

1レベル―チャーム・パースン（DC16）、グリース（DC16）、メイジ・アーマー、プロテクション・フロム・イーヴル、シールド

0レベル（回数無制限）―ディテクト・マジック、ライト、メイジ・ハンド、プレスティディジテイション

【筋】11、【敏】10、【耐】12、【知】20、【判】15、【魅】9

特技《鋭敏感覚》、《戦闘発動》、《ワンド作成》、《頑健無比》、《イニシアチブ強化》、《巻物作成》、《抵抗破り》

技能〈知識：神秘学〉＋13、〈知識：歴史〉＋13、〈知識：地域〉＋13、〈知識：次元界〉＋13、〈知識：宗教〉＋13、〈知覚〉＋9、〈真意看破〉＋9、〈呪文学〉＋13

言語奈落、共通語、竜語、ドワーフ語、エルフ語、ヴァリシア語

戦闘用装着品ワンド・オヴ・マジック・ミサイル（CL5、19チャージ）；他の装着品クラブ、ライト・クロスボウとボルト20本、アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー＋1、クローク・オヴ・レジスタンス＋1、ヘッドバンド・オヴ・ヴァスト・インテリジェンス＋2、リング・オヴ・プロテクション＋1、40gp

エズレンの改造

自分のキャラクターとしてエズレンを使うプレイヤーは以下の選択肢を彼の経験を改造する助けとして持つ。

秘術の即応：エズレンは以下の巻物のうち1枚を持って冒険を開始する：スクロール・オヴ・コマンド・アンデッド、スクロール・オヴ・グリッターダスト、あるいはスクロール・オヴ・レジスト・エナジー。

キラ

強靭な意思、信仰への誇り、そしてシミターの技量を持つキラは略奪者によって家族と故郷を失っている。他の者であれば復讐への渇望に身を捧げていたかもしれないが、キラは自らの女神と、悪の手による死を1つ防げれば自分の喪ったものは無駄にはならないという自らの信念の中に平穏を見出した。彼女の信仰は篤いが、自分の説法に耳を傾けてくれる者への小言は控えている。

キラ

近接＋1フレイミング・シミター＋5（1d6＋2／18～20に加え1d6［火］）

特殊攻撃正のエネルギー放出6／日（DC13、3d6［＋5対アンデッド］）

3レベル―シアリング・ライト^D、ブラインドネス／デフネス（DC17）、ディスペル・マジック

2レベル―ヒート・メタル^D（DC16）、アライン・ウェポン、ブルズ・ストレンクス、スピリチュアル・ウェポン

1レベル―キュア・ライト・ウーンズ^D、コマンド（DC15）、ディヴァイン・フェイヴァー、プロテクション・フロム・イーヴル、シールド・オヴ・フェイス

0レベル（回数無制限）―ディテクト・マジック、ライト、メンディング、ステイビライズ

【筋】12、【敏】8、【耐】14、【知】10、【判】18、【魅】13

特技《戦闘発動》、《エネルギー放出回数追加》、《選択的エネルギー放出》、《技能熟練：真意看破》

戦闘用装着品ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ（3）、ワンド・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ（7チャージ）；所持品＋1チェインメイル、＋1フレイミング・シミター、2聖水の小瓶、銀の聖印、30gp

キラの改造

自分のキャラクターとしてキラを使うプレイヤーは以下の選択肢を彼女の経験を改造する助けとして持つ。

サーレンレイの接触：キラの女神は従者の成功に個人的な興味を持っている。以下の特技から1つ選択する：《呪文威力最大化》、《呪文高速化》、あるいは《アンデッド退散》。この冒険の好きな場面で1ラウンドの間、キラはその特技の利益を得る。その特技が呪文修正特技の場合、その利益は任意発動のように、この能力を使用する瞬間に選んだ好きな呪文に適用され、選択された特技付きで準備されたかのように呪文1つに影響を与える。彼女はこの能力をこの冒険の間に2回使用できる。

シーラ

故郷を防衛する助けに現れたアイオーメディの聖騎士の仲間だった時、シーラはその美しい防具を取ってしまった。彼女はあるパラディンの兜を盗んだが、すぐに罪の意識に圧倒された。より悪いことに、兜を返す機会が訪れる前に、兜を盗まれたパラディンは頭部の傷によって殺されてしまった。恥じ入ったシーラは罪を告白し、生涯をパラディンの理念に捧ぐと誓った。今では完璧なパラディンとなっている彼女は仲間の知恵と助言を尊重し、冗談を飛ばし、それが冗談と思えないような時でさえ非礼な友人たちの奇矯さを笑顔で流す。

シーラ

特殊攻撃正のエネルギー放出（DC15、3d6）、悪を討つ一撃（＋3攻撃とAC、＋5ダメージ）

1レベル―ブレス・ウェポン、キュア・ライト・ウーンズ

【筋】16、【敏】10、【耐】15、【知】8、【判】12、【魅】16

特技《薙ぎ払い》、《強打》、《追加hp》、《武器熟練：ロングソード》

SQオーラ、行動規範、信仰の絆（武器＋1、1／日）、信仰の恩寵、癒しの手（2d6、5／日）、慈悲（疲労）

戦闘用装着品ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、ポーション・オヴ・レッサー・レストレーション、ポーション・オヴ・リムーヴ・ブラインドネス／デフネス；所持品＋1フル・プレート；高品質鋼鉄製ヘヴィ・シールド；＋1ロングソード；高品質コンポジット・ロングボウと20アロー、10冷たい鉄製アロー、そして10銀製アロー；ベルト・オヴ・マイティ・コンスティチューション＋2；銀の聖印；36gp

シーラの改造

自分のキャラクターとしてシーラを使うプレイヤーは以下の選択肢を彼女の経験を改造する助けとして持つ。

武装強化：最悪の事態に備えるシーラは装備を向上している。以下の変更のうち1つを装備に加えること：10冷たい鉄製アローを10＋1アローに交換する、＋1ロングソードを＋1冷たい鉄製ロングソードに交換する、あるいは追加で2本のポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズを加える。

ハースク

ハースクは典型的なドワーフではない。彼はアルコールより味の強い黒い茶を好み、洞窟の快適さより地上世界の荒野を好み、斧より遥かにクロスボウを好む。その怒りの殆どは虐殺巨人たちに彼の部隊まるごと殺された、兄弟の死に基づいている。ハースクが殺戮の現場に現れた時は兄弟を救うには遅すぎ、もう決して家族や友人を同じ目には合わせないと誓っている。仲間たちは彼の戦闘技能を重く見ているが、彼が重苦しい雰囲気になった時――時々ある――はあまり近付かないようにすることを知っている。

ハースク

AC18、接触13、立ちすくみ15（＋5鎧、＋3【敏】）（＋4回避対巨人）

頑健＋7、反応＋7、意志＋3；＋2対［毒］、呪文、擬似呪文能力

特殊攻撃得意な敵（巨人＋2、アンデッド＋4）、（ゴブリン類）あるいは（オーク）の副種別を持つ人形生物に対し＋1

【筋】12、【敏】16、【耐】16、【知】10、【判】15、【魅】6

基本攻撃＋5；CMB＋6；CMD19（23対突き飛ばし、23対足払い）

特技《致命的な狙い》、《持久力》、《精密射撃》、《近距離射撃》、《高速装填》

技能〈登攀〉＋9、〈治療〉＋10、〈知覚〉＋10（＋12異常な石造り）、〈真意看破〉＋7、〈隠密〉＋11、〈生存〉＋10；種族修正＋2魔法的でない金属や宝石に対する〈鑑定〉、＋2普通でない石造りに対する〈知覚〉

SQ得意な地形（都市＋2）、狩人の絆（相棒）、追跡＋2、野生動物との共感＋3

戦闘用装着品ワンド・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ（12チャージ）；所持品＋2スタデッド・レザー、高品質バトルアックス、＋1ライト・クロスボウと20ボルト、スクリーミング・ボルト（4）、クローク・オヴ・エルヴンカインド、急須、30gp

ハースクの改造

自分のキャラクターとしてハースクを使うプレイヤーは以下の選択肢の1つを選んで彼の経験を改造する助けにして良い。

張り込みの専門化：この冒険よりも以前からハースクは長時間の張り込みに備え始めていて、好みのヴァリシア茶からより味の強いヴードラ・ブレンドに交換している。この極めてカフェインの強い飲料により過労及び疲労に抵抗するためのセーヴィング・スローに＋2のボーナスが与えられる。

最悪の事態の想定：ハースクは――いつも通り――マグニマールの都市の警邏の為に働くことについて悪感情を持っている。そうしたわけで追加の装備を詰め込んだ。ハースクはこの冒険を追加のスクリーミング・ボルト1本あるいは追加の足留め袋2個を持って開始する。

メリシール

メリシールの経験によれば起こったことは完全に楽しむべきである、幸福な時間がいつ終わるのか知るのは不可能なのだから。一世紀ちょっとを生きた――エルフにしてみればこれはまだ青春時代だ――メリシールは既にエルフでない友人たちの老いと死を看取ることに慣れている。彼女は思考と感情についてあけっぴろげで感情表現豊かであり、事態が悪化している時にそれを口に出すことを躊躇わない。絵描きで使えないような鋭いナイフを、メリシールは個人的に1ダースも補充しながら持ち歩いている。彼女はまだ対処できない問題に直面したことはなく、どうにか鋭い刃で解決できている。

メリシール

AC21、接触17、立ちすくみ15（＋4鎧、＋1反発、＋5【敏】、＋1回避）

防御的能力身かわし、罠感知＋1、直感回避；完全耐性睡眠

【筋】10、【敏】20、【耐】12、【知】10、【判】12、【魅】13

特技《回避》、《イニシアチブ強化》、《武器の妙技》、《強行突破》、《一撃離脱》

技能〈軽業〉＋13、〈はったり〉＋9、〈登攀〉＋8、〈装置無力化〉＋13、〈脱出術〉＋13、〈知識：地域〉＋8、〈知覚〉＋11、〈隠密〉＋13

SQローグの技（戦闘技術、ローグの妙技）、罠探し＋2、エルフの魔法、武器精通

戦闘用装着品ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ（2）；他の装着品＋1スタデッド・レザー、＋1レイピア、冷たい鉄製ダガー、6ダガー、ベルト・オヴ・インクレディブル・デクスタリティ＋2、リング・オヴ・プロテクション＋1、50gpの価値のある滑らかな翡翠の宝石、37gp

メリシールの改造

自分のキャラクターとしてメリシールを使うプレイヤーは以下の選択肢の1つを選んで彼女の経験を改造する助けにして良い。

跳弾：幸運か技術かはともかく、メリシールは時に全くありえないような投げを放つことがある。この冒険の間に2回、メリシールの投げたダガーの1つが目標に外れた時、この利益によってその失敗を成功した命中に変える。

活力射撃：メリシールは必要な時に命取りの殺し屋となれる。この冒険の間に2回、メリシールの攻撃の1つがクリティカル可能状態になった時、この利益を使用することでその攻撃を自動的に確定できる。

ゲームに参加しよう！

この冒険の為にpaizo.com/pathfinderSociety/resourcesから公式パスファインダー協会年代記をダウンロードして紅の陽の暁光をプレイしたことへの報酬を主張しよう。

パスファインダー協会加盟プレイは君を、パスファインダー協会の使い、つまり魔法と悪の住まう古の世界の最高の神秘と不思議の発見と記録に人生を捧げた探検家、考古学者、そして冒険者たちの役割に置く世界規模のファンタジー・ロールプレイング・キャンペーンである。パスファインダー協会をイベントで、コンベンションで、家で、店で、そして有線でプレイしよう！　君はこの大規模キャンペーンでBeginner Boxルールで作成したキャラクターを使ってさえ良い。詳しく知るならpaizo.com/pathfinderSocietyか、君の地域の協会の統率者となるならpaizo.com/pathfinderSociety/about/regionalCoordinatorsを訪れよう。

君はPathfinder Campaign Setting: Magnimar, City of Monumentsと、全て新しいShattered Starアドヴェンチャー・パスにある最初の冒険Pathfinder Adventure Path #61: Shards of Sinで都市マグニマールと、そこで発生する世界を震撼させる冒険について更なる発見ができる！

通りに残る血痕

殺人鬼がマグニマールの通りをうろついている！　警邏は当惑し、人々は家で身を縮め、闇の翼に乗った死の噂が広まっている。手助けを求めて警邏は豪胆な冒険者たちに目を向け、殺人鬼の不気味さを更に詳しく明かし、英雄たちに殺し屋を捕まえる大胆な計画を持ってくる――彼らを偏執狂の血塗れの短剣を誘き寄せる標的にするという。この危険な計画は英雄たちを獰猛なクリーチャー、数十年来の秘密、そして忘れられた崇拝の家の道を悪用しようとする不滅の悪の闇の欲望で満ちた先へ進ませる。彼らはこの虐殺を止められるだろうか？　それともマグニマール全員が迫り上がる血潮に溺死するのだろうか？

紅の陽の暁光は5レベル・キャラクター用の冒険であり、世界最古のRPGの3.5版と互換性があるPathfinder Roleplaying Gameの為に書かれている。この冒険はPathfinder Campaign Setting: Magnimar, City of Monumentsで詳述され、来たるShattered Starアドヴェンチャー・パスの開始地点である都市マグニマールで起こり、新しいPathfinder Battles: Champions of Evil Encounter Pack（別売り）の予め塗装されたミニチュアを用いれば、GMに遭遇それぞれに暴力的な生命をもたらすのに必要な全てが与えられる！

OPEN GAME LICENSE Version 1.0a

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15. COPYRIGHT NOTICE

訳注

ハースクに暗視60ft.が抜けています。

ザデンディに睡眠に対する完全耐性が抜けています。

VolstenとVostenで表記揺れがありましたがVostenの方が数が多いためそちらで統一しました。

原文

紅の陽の暁光

冒険の背景

冒険の概要

キャラクター

パスファインダー・バトル・ミニチュア

導入

調査に参加する

情報収集

この冒険について

殺人鬼を待ち伏せする（CR7）

古い神殿

1.神殿の外側（CR6）

2.地下墓地（CR6）

3.シャックスの神殿（CR8）

冒険の結末

ヴァレロス

ヴァレロス

ヴァレロスの改造

エズレン

エズレン

エズレンの改造

キラ

キラ

キラの改造

シーラ

シーラ

シーラの改造

ハースク

ハースク

ハースクの改造

メリシール

メリシール

メリシールの改造

ゲームに参加しよう！

通りに残る血痕

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訳注