Honor's Echo

Contributing Artists・Daren Bader、Imaginary Friends、Mauricio Herrera、TIm Kings-Lynne、Muyoung Kim、Caio Maciel Monteiro、Kate Maximovich、Scott Purdy、Maichol Quinto、Dan Scott、Ben Wootten

Developers・Adam Daigle、Crystal Frasier、Amanda Hamon Kunz、Mark Moreland、Owen K.C. Stephens、Linda Zayas-Palmer

Customer Service Team・Sharaya Copas、Katina Davis、Sara Marie Teter、Diego Valdez

Warehouse Team・Laura Wilkes Carey、Will Chase、Mika Hawkins、Heather Payne、Jeff Strand、Kevin Underwood

Website Team・Christopher Anthony、William Ellis、Lissa Guillet、Don Hayes、Julie Iaccarino、Erik Keith

プレイの仕方

パスファインダー協会クエスト：誉れの残響は1レベルの作成済みキャラクター用の短い1時間の冒険の連作だ。これらの冒険は好きな順番でプレイできる。これらはパスファインダー協会ロールプレイング組合キャンペーンでプレイできるように設計されているが、どのような世界にでも容易に採用できる。ロールプレイング組合についての更なる情報、付属の年代記シートの読み方、そして君の地域でのゲームの見つけ方はpaizo.com/pathfinderSocietyにあるこのキャンペーンのホーム・ページを確認すること。

内容の表

GMの出典

この本は下記の略語を使ってパスファインダー・ロールプレイング・ゲーム商品のいくつかに言及しているが、これらの追加のサプリメントはこの本の使用に要求されない。パスファインダーRPGのハードカバーへの言及に興味を持った読者は、有線上のpaizo.com/prdで無料で利用可能なこれらの本の完全なルールを見つけられる。

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Pathfinder Quests: Honor’s Echo © 2016, Paizo Inc. All Rights Reserved. Paizo, Paizo Inc., the Paizo golem logo, Pathfinder, the Pathfinder logo, and Pathfinder Society are registered trademarks of Paizo Inc.; Pathfinder Accessories, Pathfinder Adventure Card Game, Pathfinder Adventure Path, Pathfinder Battles, Pathfinder Campaign Setting, Pathfinder Cards, Pathfinder Flip-Mat, Pathfinder Map Pack, Pathfinder Module, Pathfinder Pawns, Pathfinder Player Companion, Pathfinder Roleplaying Game, and Pathfinder Tales are trademarks of Paizo Inc.

誉れの残響

数千年の間、壮麗なるタルドールは歴史ある帝国として文化、軍備、富、そしてアズラントの栄光との関連性を誇った。ARにおいて5回目の千年期の初頭よりタルドールは過度の儀式と退廃の重みによって沈み始めた。旧敵カディーラはAR4079年に衰退する隣国に対し侵略を開始した。好機と見たタルドール西部の辺境の多くは永舌征服――かの帝国では御せない二正面作戦――と呼ばれる独立を宣言した。タルドールはカディーラの軍隊は退けたが、こちらの失地は取り戻せていない。

戦後、タルドールの皇帝たちはこの敗北の恥を被せる身代わりを求めた。彼らは無数の貴族の家系から爵位と領土を奪う事でその貴族たちの2つの大規模作戦における失敗を咎めた。この刑罰を受けた家の多くは名を落とし二度と浮上していない。野望を抱く少数の家にとって、受け継ぐべき爵位は何物にも代え難い目的である。女伯爵ホナリア・アルカスティはかつての軍事作戦において影響力を持つ指揮官であり、すぐに永舌征服に参加したが、その技量では物資不足を補えず、彼女の経歴は不名誉な終わりを遂げた。彼女が大胆にも玉座の戦略を批難した時、皇帝は彼女の一族に一般市民としての生活を告げた。彼女の遠い子孫であるレマイオ・アルカスティのみが先祖の英雄性と称号についての不完全な文献を持っており、彼女の汚名を雪ぎ、自分が受けるに足ると信じている貴族の称号を回復したいと熱望している。彼が正しき証拠を集めそれをオパーラで示せれば、彼の成功は確実だ。彼は真実を暴き、所有する証拠によって先祖の大いなる遺産を唱える為に諸国を廻る己の先導を補佐するPCの助けを必要としている。

これら6つの冒険はPCたちを古の木立、タルドールの煌めく大都市にある会堂、カディーラの砂漠にある要塞都市、攻撃を受けているアンドーランの農園、文明圏の果てにある朽ちた墳墓、そして最後にタルドールの貴族階級の最高層の数人のいる格式張った謁見へと連れて行く。

誉れの残響の運用

パスファインダー・クエスト：誉れの残響は6つの探求の連作だ：それぞれが約1時間かかるように設計された短い冒険の。複数の探求はまとめるとプレイヤーが好きな順序で経験できる凝集性のある1つの物語となるが、不協和をPCに使わせるのは終局にするのを強く推奨する。PCへのレマイオの手紙は35～40ページに登場する；それぞれは探求1つと関連している。GMにはそれらをプレイヤー全員に同時に渡す事を推奨する、どの冒険をプレイしたいかと順序を彼らが選べるようになるからだ。手紙それぞれは飛翔するペガサスの描かれた貴族の紋章で封がされている。

PCたちがこれらの探求をプレイすれば、彼らは以降の探求で手助けしてくれる資源と仲間を獲得する。冒険それぞれの開始時に、PCそれぞれの年代記シートを確認し、41ページにあるGM参照シートをPCが得た物の判断に使用すること。PC1人以上が「Evidence」あるいは「Resource」区画に印を付けている場合、PC全員がその利益を得る。

作成済みキャラクター

プレイヤー全員はpaizo.com/pathfinderSociety/gmResourcesで利用可能な1レベルのパスファインダー協会の作成済みキャラクター1体を使用しなければならない。

会員手柄の受け取り

1つ以上の探求をプレイするプレイヤーは誉れの残響の年代記シートを受け取り、プレイした探求に印を付ける。プレイヤーはこの連作にある探求の残りを後にプレイでき、更なる報酬を得る（この連作の終わりに記載した年代記シートにある「変動する報酬」参照）。いつでも、彼はこの年代記シートを1レベルのパスファインダー協会キャラクターに適用できるが、そのキャラクターが別の年代記シートからXPを得た場合、そのプレイヤーは最早誉れの残響の他をプレイした事によるそのキャラクター用の追加の報酬を得ない。誉れの残響は会員手柄目当てに再プレイできるが、毎回異なる1レベル・キャラクターに適用しなければならない。GMが探求を運用する時、彼女はキャラクターに適用できる会員手柄も得る。しかし、1つを運用する度、彼女は年代記シートにある好きな探求の区画に印を付けて良い。これによってGMは異なる集団に対して同じ探求を複数回運用してさえキャラクター1体に対しての会員手柄を獲得し続けられる。

木立

1,000年近くの間、タルドール北部にあるヴァードゥラン森は原始林教団のドルイドたちの支配下にあった。深く危険なこの森は時折タルドールの法を逃れようとする犯罪者を惹き付けた。しかし、タルドール軍の一部は森の危険に挑みそうした人々に裁きを下した。汚名を浴びる以前、女伯爵ホナリア・アルカスティは自身の部隊を率いて森へ入り山賊を根絶やしにした。森の古の黒檀の木々のうち1本は、死して久しいドルイドによって知性を覚醒させられており、ホナリアと話を共有していて、彼女の偉業の物語を覚えている。その木は移動するには老い過ぎているが、依然として助言を求める者とは会話する用意がある。

ホナリアの子孫レマイオはこの木との出会いの調整に最善を尽くしており、自分の名代が通行できるようかなりの金額を原始林教団に貢いでいる。しかし、より熱狂的なドルイドたちの一部はレマイオの贈賄に腹を立てており、彼の代理を助けるのでなく殺すつもりでいる。

概要

原始林教団のドルイドたちの集団は古の黒檀の木までPCたちを先導する。木の根本で2人の侍祭がその木に、依頼人が教団にした侮辱の対価として自分たちは異邦人を殺す許可を得るべきであると弁論する。

その木は流血に全く興味が無いが、侍祭たちは自分たちの手で問題を引き受ける。一方で、その木は一行に、自分の世話人にそう過酷な判決を下さないよう乞う。一行が殺すことなく侍祭たちを倒したなら、その木は感謝し更に熱心に物語を話す。それ以上の暴力をPCが使う場合、木との折衝は更に難しくなる。

始まり

レマイオが手紙で約束している通り、彼はPCたちがヴァードゥラン森の端まで行けるよう川舟を借りており、そこで原始林教団の案内人と待ち合わせをするという手配をしている。この冒険は川舟から降りて案内人と出会うところから開幕する。以下を読むか言い換えて冒険を始めること。

PCたちが川舟から降りると、その小舟の漕手は幸運を祈り、戻ってくるまでここで待機すると約束する。ノームはトラジェットと自己紹介する。彼女はドワーフをポルグリン、熊をファイアーポーとも紹介する。ドルイドたちはPCたちを目的地まで何も話さずに先導できれば幸福であるが、PCたちが自分たちに直接話しかければ返事をする。トラジェットは異邦人、特に行動を共にするドルイドと友人になる事に興味がない。誰かが友好的な会話を始める誠実な努力をする場合、彼女はこう言う、「きっと貴方たちはすぐに森を離れるのが一番よ。」この示唆はポルグリンに彼女の難色を理解させるが、このノームは推敲していない。トラジェットの相棒ファイアーポーは本当はベアとしては実に友好的だが、この熊がPCに余りに興味を示す場合トラジェットはきつく彼を傍らに寄せる。

ポルグリンは最善を尽くして会話を避けるが、彼はあの木が話題に上った場合に語るのを我慢できない。彼は、当時のタルドールの貴族が森に与えた傷の説明になるようにしながらあの木がどのようにして自分の先祖の1人から会話という贈り物を受け取ったかを説明する。その時以来、かの木はここのドルイドたちの助言者となり、裁定を下している。

DC20の〈真意看破〉判定に成功したPCはトラジェットとポルグリンは一行との同行を本当に嫌がっており、出来るだけ早く木に到着したいとだけ願っていると明らかにする。ポルグリンは一行から不快さを感じているが、トラジェットは未加工の敵意を隠している。

ポルグリンはPCが呪文を発動していると気付いたなら攻撃する。それが起こる場合、あるいは何らかの理由で一行が早期の戦闘を決定する場合、エリアA1に進むこと。

A.黒檀の木立

ヴァードゥラン森の一部は黒檀の木々が犇めいており伐採の痕跡は皆無である。ここでの森の生命は豊富だが無害であり、木々の中で小鳥が囀り草木の中で蛙が鳴いているが、一行にとって脅威となる大きさのものはいない。

A1.上流

一行が墓石について聞く場合、ポルグリンは墓石の1基は例の木に話す能力を与えた自分の先祖のものであり、その側の2基は彼女の子息のものだと説明する。石を調査してDC15の〈知覚〉判定に成功したPCは中央の石に書かれた記述を解読する：「森の話者アウレニア。」

クリーチャー：一行の案内人との戦闘がここで始まるかもしれない。必要なら、彼らの性能はA2で言及している。

A2.黒檀の根本（CR3）

ここにある木はPCたちが求めた太古の黒檀であり、最早移動できないが未だガラガラ声で十分に話せるアウェイクンされた木だ。PCにとっては不幸なことに、トラジェットはレマイオの罪でPCたちを罰する許可を木に求める。

案内人とPCがこの黒檀に着いた時、トラジェットは木に対して大声を出し、彼ら異邦人に対する判決を求める。彼女は「袖の下で原始林教団の面子を潰しこの聖木を単なる召使のように扱う彼ら異邦人を罰する」許可を請願する。彼女は加えて、異邦人と同行している堕したドルイドあるいは木への道中に自分を怒らせた人物を標的に侮辱し辛辣な言葉を投げる。木は静かに彼女の頼みを断り、異邦人は客人だと説明する。しかし、トラジェットの怒りは優り、自らの手で問題を引き受けPCたちを攻撃する。PCは会話中いつでも戦闘を開始して良いし、トラジェットが攻撃するまで待っても良い。しかし、トラジェットに先手を取らせる場合、かの木は彼らの忍耐を尊敬する（更なる詳細は「話を聞く」参照）。

戦闘の開始時にかの木はPCたちに「我が子ら」への慈悲を見せて欲しいと嘆願する。しかし木は直接的な介入が出来ないしその気もなく、戦闘を繰り広げられるままにしただ寛恕を時折願うだけである。

PCがエリアA1でトラジェットともう片方と戦った場合、木は注意深く一行に挨拶するが、まだ会話を選び、彼らの存在を無視する事なくどうやってこの場所を見つけられたか知ろうとする。木は最悪の場合を想定しており、PCが世話人が生きている証明を示さない限り木への〈交渉〉判定のDCは5上昇する。

クリーチャー：トラジェット、ポルグリン、そしてファイアーポーはここで態度を明確にする。トラジェットは森林の守人用の性能を使用するが、領域の代わりに動物の相棒を持つ。彼女の領域疑似呪文能力と呪文を省くこと。

ポルグリン	CR1/2

炎の秘伝継承者（Pathfinder RPG NPC Codex62ページ、ここの42ページ参照）

戦闘中ポルグリンはスピアで戦い、トラジェットに攻撃する者を優先して狙う。彼は周囲の木々を着火させずに出来る場合バーニング・ハンズを発動し、隠れようとする者にフェアリー・ファイアーを発動する。

士気ポルグリンは自分が4ヒット・ポイント以下に減少した場合かトラジェットが降伏する場合降伏する。

ファイアーポー	CR―

ベア（Pathfinder RPG NPC Codexの299ページ、ここの42ページ参照）

士気トラジェットが戦い続ける限り、ファイアーポーも彼女を守る為死ぬまで戦う。

トラジェット	CR2

森林の守人（Pathfinder RPG NPC Codexの63ページ、ここの42ページ参照）

他の装着品並べられた装着品に加えてトラジェットはツリーフォーム・クローク^UEを纏っている。

戦闘中可能ならトラジェットは近接戦闘の範囲外に留まり、サモン・スウォームを使ってバット・スウォームを呼んで一行の後衛に攻撃させる。バット・スウォームの性能は42ページにある。ファイアーポーが8hp未満に減少した場合、トラジェットはキュア・ライト・ウーンズで相棒を癒そうとする。

士気トラジェットは概して自分が5ヒット・ポイント以下に減少した場合降伏する。だが、ファイアーポーが殺された場合、死ぬまで戦う。

話を聞く

木はホナリア・アルカスティと、ヴァードゥラン森における彼女の偉業を覚えている。知識の共有を納得させる難しさは一行がドルイドの世話人たちをどう御したかに依存する。

木に質問への回答1つを納得させるにはそのPCに〈交渉〉判定の成功が要求される。〈交渉〉のDCは10で、殺した世話人3体のうち1体ごとに5追加される。DCは戦闘を一行から始めた場合にも5上昇し、PCが案内人なしに木に到着しても5上昇する。森語あるいはドルイド語で折衝するキャラクターは＋2の状況ボーナスを得る。PCは会話の中でアウレニアの名前に言及した場合にも〈交渉〉判定に更なる＋2の状況ボーナスを受ける。

PCは木への威圧も試みれるが、それをすると以降の〈交渉〉の選択肢は閉ざされる。〈威圧〉のDCは木の世話人を人質（生きている場合）にするなら10、火で木を焼くなら15、それより普通の威圧なら20だ。

PCがこの技能判定に失敗した場合、木は余りに年老いた為忘れているふりをする。PCが3回以上〈交渉〉判定に成功した場合、特にホナリアの偉業の証拠について聞いていなくてさえ、ホナリアは近くの洞窟を使って倒れた敵の多くを埋葬した、と木は説明する。

ホナリア・アルカスティは何故ここにいたのですか？「彼女は昔の余所者の軍隊の指揮官であり、その余所者たちは相争う2つの国へと分離していった。彼女は森へ逃げた脱走者を追いかけに来たが、いつも原始林教団に敬意を払っていた。」

ホナリアの指揮していた規模は？「ホナリアは十数人のウォリアーを率いたが、失った部下は一握りだった。その軍事行動は季節が何度か過ぎる期間続いたが、彼女は執念深かった。最終的に彼女の少数の手勢が脱走者を倒したのは、根の下の岩に罅が入るのを目撃しているかのようだった。」

誰が脱走者でしたか？「ホナリアが言っていた余所者は、他の余所者から盗みを働いた者たちだ。同じ軍の隊員だったと彼女は言っていた。脱走者が私たちに問題を起こした事はなかったが、余所者たちの衝突が気になったことはない。」

結果は？「ホナリアは脱走者の部隊を破って統率者を捕らえた。それ以降の事は聞いていない。」

証拠はありますか？「倒れた敵の多くはここからそう遠くない洞窟で埋葬された。彼らの骨は失われて久しいが、剣の1～2本は残っているだろう。したいなら探してみると良い。」

集合墓地

その洞窟はこの木からそう遠くないところにあるが、木の指示がなければ景色と同化してしまう。手早く掘れば割れた兜数刎と砕けた剣数振りが明らかになり、それぞれ古代タルドール軍の部隊の狐の記章が刻まれている。

結末

かの木はホナリアに纏わると言う良質の物品を多く持っているが、その証言だけではオパーラの宮廷での検閲を抜けるには不十分だ。しかし、敵の壊れた装備は語りに重みを加える、特にその部隊は反逆で解散させられたものに属しているのだから。PCたちが装備の欠片を回収している限り、PCそれぞれの年代記シートのこの冒険の「Evidence」の区域に印を入れること。

トラジェットあるいはポルグリンが生き延びた場合、そのドルイドは恥じながらPCたちを小舟まで先導し、PCたちにトラジェットのツリーフォーム・クローク（Pathfinder RPG Ultimate Equipmentの269ページ）を謝罪の一部として渡す。そうならない場合、教団の別の代表が姿を現しPCたちを先導し戻り、同僚のアクションを謝る。教団はPCたちが同胞2人を殺したのを快く思わないが、状況は理解している。PCたちがツリーフォーム・クロークを得た場合、各PCの年代記シートにあるこの冒険の「Resource」の区域に印を入れること。

会堂

エイローデンの死後崇拝者よりも旅人を見る事の方が多いが、「最後の始祖人の会堂」は依然としてオパーラを見渡す眺望を提供する。いくつものエイローデン神の数千年来のアーティファクトはこの古の聖堂の地下で埃を被っている。遺物の中でレマイオはホナリアの宗教的名誉を祝う胸像を見つけた。

この胸像はレマイオの主張の重要な証拠となり、彼はより安全な場所に移動したがっていた。不思慮な司祭とラットフォークの泥棒の群れが偶然にも彼にその重要性を痛感させた。盗賊たちは無防備な胸像を見つけ、会堂の地下にある隧道に運び去った。レマイオは証拠が永遠にラットフォークの故買屋へと消え去る前にそれを回収したいが、それにはPCの助けを借りるしかない。

概要

レマイオは最後の始祖人の会堂でPCたちと会い、彼らを修道士ヴァリクスまで導く。その年経た修道士は胸像も含めたアーティファクト蒐集物の責任者であるが、管理において注意力散漫になってきていた。PCたちが胸像を見に来た時、ヴァリクスは彼らに消え去ったと伝える。

PCたちは何が起きたかの情報を繋ぎ合わせて盗賊たちを追うため、時間が問題となる。ヴァリクスと独自の調査から情報を得るほどに、ラットフォークと盗まれた胸像を見つけるのは容易になる。準備の時間が十分にあるラットフォークは仲間と合流し、自分たちを追う集団の待ち伏せをする。PCたちが有効的な調査をする場合、彼らは増援が現れる前に盗賊たちを捕まえられる。

PCたちがラットフォークを倒したら、レマイオは先祖の胸像を回収し、ラットフォークやエイローデン教徒の手には二度と渡さないと約束する。

始まり

一行は「最後の始祖人の会堂」の入り口の傍から開始する。彼らに走り書きを読ませる機会を与えた後、以下を読むか言い換えること。

これまでにレマイオは何度もヴァリクスの元を訪れており、問題なく彼らを修道士の作業室まで先導できる。PCたちが作業室まで入ると、ヴァリクスが入念にその場所を調べているのを見る。PCたちが近付いて来るのに気付くと、彼はあの胸像は他の幾つかの遺物と共に失踪したと説明する。侵入を許したのにレマイオは激怒し、ヴァリクスに怒鳴り始め、わざと不十分な防備にすることで像をあげたのではないかと胸像を失った彼を非難する。PCたちが議論を認める場合、レマイオは最終的に謝罪する司祭への叱責をやめ、PCたちに捜索を開始してもらうよう誘導しようとする。

PCが仲裁しようとする場合、レマイオの方は深呼吸し、ヴァリクスの方は自分はほんの数分遺物から目を離していただけだと説明する。胸像も含む金属製の遺物数個が、彼が戻った時にはなくなっていた。この光景を観察しDC15の〈鑑定〉判定に成功したPCは盗賊たちは高価な絵画と道具を残して行ったと気付ける。ラットフォークは注意深く、光り物ではあるが生活の一部ではないアイテムを窃盗していった。

ヴァリクスが信心深いのは名目上だけだ。会堂は彼に貯蔵室の案内役と基本的な修理の実行で彼に給金を払っている。彼はPCが最善を尽くせるよう質問に答えるが、会堂の地下への同行は断る。

以下の2項は調査を網羅している。PCがラットフォークを追い詰めるラウンド数を計測し続けること。数は0から始めるが、PCたちが技能判定に成功すれば増え以下の項の内で遅れることで減少する。この数は一行が盗賊たちを捕捉する時に重要になる。

会堂の内側

この会堂はエイローデンの生前ほどには繁忙でない。広間の大半は長く伽藍堂で、脇にある部屋部屋には埃が積もっている。調査の間、PCそれぞれは何かを知ろうとあるいは盗賊たちを補足しようと技能判定1回を試みれる。PCが成功裡に使用した下記の技能それぞれにおいて、彼らはラットフォークに関して知る。

一行は遅らせて更に技能判定を試みれるが、時間は彼らの敵だ。PCたちが新たな判定一式を試みる度、ラットフォークは彼らについて知る。この方向に進む場合、プレイヤーに時間は一要素かも知れないと警告を与えること。

成功した判定がなくてさえ、PCの捜索は最終的に会堂の地下まで達する。PCが調査している間、レマイオは忙しなく侍祭たちに鼻薬を嗅がせて情報を分けてもらい、最終的に隧道の入口の位置情報を携えて戻って来る。

〈交渉〉：DC18の〈交渉〉判定に成功したPCはバスティニアンという名前の若い男の、窃盗の目撃者の位置を突き止める。彼は会堂の会衆席を磨いている筈だったが、実際にはうたた寝をしていた。眠りに落ちる前、彼は猫背の、ハーフリング大の人型生物が広間を走り抜けるのを見た。彼はその人型生物が向かっていった凡その方向も見た。PCは〈交渉〉判定の代わりにチャーム・パースンのような魔法を使っても良い。会堂で働く典型的な人物の意志セーヴ修正値は＋2だ。

〈知識：宗教〉：エイローデンの伝承は、古い隧道と地下室2階がこの会堂を揺り動かすと示唆している。PCたちはDC12の〈知識：宗教〉判定に成功した場合ヴァリクスの作業室付近にそうした隧道の入口を見つけられる。

〈生存〉：DC15の〈生存〉判定に成功して足跡を追跡するPCは毛皮のある裸足のクリーチャー数体が埃の中を抜けた通路を明らかにする。ある一個体の足跡は極めて大型の鼠のものかもしれないが、その足跡のつき方は二足歩行のものだ。

会堂の地下

会堂地下の隧道は頭上の広間より交通量が少ないように見える。そうした通廊を最近使用していた人々は時折自分たちの巣に戻るのにここを通っていたラットフォーク十人程度だけである。鼠のような足跡はそこかしこにある。ラットフォークは隧道の一部を倒壊させ、人間が探検しにくいようにしている。

一行がヴァリクスと共に残るよう主張しない限り、レマイオは地下まで彼らを追う。隧道は暗い。PCがそれ以上の光源を齎さない場合、レマイオは階上の会堂から持ってきた松明を握る。

会堂の特性と同様、PCたちは正しい調査によってラットフォークを捕捉できる。技能判定に成功する度PCはラットフォーク周りの情報を得る。一行全体は更なる技能判定を試みれるが、そうすると1ラウンドかかる。

〈知識：工学〉：DC12の〈知識：工学〉判定に成功した場合、意図的に倒壊させられた数本の隧道を発見する。彼らはそうした隧道は会堂が陥没しないよう無傷の状態にしておかなければならないことも知る。

〈知覚〉：注意深く耳を澄ましてDC18の〈知覚〉判定に成功すれば、PCは遠くでの会話の反響音を聞ける。

〈生存〉：DC15の〈生存〉判定の成功でラットフォークの後を追跡できる。

B.会堂の隧道

ラットフォークの巣はこの会堂の地下に昔からあったが、地元のラットフォークは地上の寺院の衰退とともに数と大胆さを増していった。泥棒役のラットフォーク、ビッカは現在エリアB2にラットフォークの仲間2人と共にいる。更なるラットフォークであるテッセルはダイア・ラット2匹と共にビッカに会いに行く途中であり、会って泥棒たちの帰還が追跡されないよう念を押すつもりである。一行がラットフォークに対し時間的優位を得なかった場合、テッセルの集団はエリアB3で待っている。

そうならない場合、テッセルの集団はPCたちが調査にかけたラウンドに等しいラウンド数後にエリアB3の床にある跳ね蓋を通って現れる。

B1.踊り場

会話の囀り声の反響は、PCが階段の始めに到着すると止まる。会堂の地下での〈生存〉判定に成功したPCは、一番最近の足跡はこの両開きの扉に続いていることを知る。

B2.ビッカの物漁りたち（CR3）

この部屋の床は、かつて会堂の番人たちが泥棒を捕えるのに使っていた落とし穴の罠で貫かれている。ラットフォークたちは祭壇から価値ある物全てを奪っていく時にこれらの罠を無力化した。

ビッカ	CR1

ラットフォークの修理屋（Pathfinder RPG Monster Codexの178ページ、ここの43ページ参照）

戦闘中ビッカはダイア・ラットたちと挟撃するように移動して攻撃する。

士気ビッカは4ヒット・ポイント以下に減少した場合逃げる。

ラットフォーク（2）	CR1/3

hp4それぞれ（Pathfinder RPG Bestiary 3の231ページ、ここの43ページ参照）

クリーチャー：ビッカと彼女の部隊は両開きの扉の奥で待機している。気付いていないラットフォークに忍び寄るのは極めて難しいが、PC全員がDC18の〈隠密〉判定に成功した場合、彼らはB2への扉を開いてラットフォークを奇襲できる。そうならないなら、ビッカとその仲間たちはエリアB1にいるPCたちを攻撃する。

ラットフォークたちは都市の地下で貴族が死んだという報せが地表に届いた場合オパーラの警吏がこの隧道に大挙して来ると知っている。レマイオは本物の貴族ではないが、彼は貴族の衣装を身に纏っている。ラットフォークは他に目標がいなくならない限りレマイオや他の上質の衣服を着る者への攻撃を避ける。

宝物：ビッカは背負い袋の中に輝く胸像を入れて持っている。彼女の仲間は浮き彫りのある青銅製の大鉢一式、銀でできた数珠一繋ぎ、そしてゴラリオンの様々な宗教におけるエイローデンの聖印の収集物も含む他の盗まれた遺物も持ち運んでいる。

レマイオ	CR2

戦闘中レマイオは戦闘中一行を助けるが、後衛に居続け最善を尽くして問題から離れている。彼は勇気鼓舞の呪芸を起動してからクロスボウで攻撃する。

B3.テッセルの戦力（CR2）

DC15の〈知識：歴史あるいは宗教〉判定に成功したPCは柱の驚くべき描写を認識する。それらはエイローデンがかつてこの世界を歩いていた頃の12の姿を描いている；乞食、泥棒、漁師、猟師、農夫、兵士、商人、床屋、細工師、芸術家、そして学者。

クリーチャー：テッセルとダイア・ラット2匹は床にある跳ね蓋からこの部屋に現れる。PCたちが調査の間ラットフォークに時間的優位を得なかった場合、テッセルの部隊はこの部屋から戦闘を開始する。そうならない場合、彼らは適切なラウンド数が経過した後にこの跳ね蓋を通り抜ける。

ダイア・ラット（2）	CR1/3

hp5それぞれ（Pathfinder RPG Bestiaryの232ページ、ここの43ページ参照）

戦闘中ダイア・ラットたちは最も薄い鎧を着るPCをまず攻撃する。テッセルとラットフォークがエリアB3で開始する場合――つまり、PCが調査の間ラットフォークに対しラウンドを得なかった場合――テッセルはラットたちにPCたちに飛びかかって攻撃するのではなく跳ね蓋を守るよう命令する。

テッセル	CR1

ラットフォークの修理屋（Pathfinder RPG Monster Codexの178ページ、ここの43ページ参照）

戦闘中テッセルはラットフォークの仲間と共に敵を挟撃する。

士気テッセルは4ヒット・ポイント以下に減少した場合逃走する。

B4.倒壊した部屋

ラットフォークはこの部屋の2階部分の殆どを倒壊させており、この部屋を進むのを難しくしている。2階のほんの一部だけが、かつてその床の重みを支えていた柱の上に残っている。そこより15フィート下の下階は礫でいっぱいであり、移動困難な地形となっている。

B5.祈祷室

高さ10フィートあるエイローデンの聖印がこの小部屋の北の壁に飾られている。その聖印は一見すると堅固な青銅製のようだが、表面についているかすり傷と引っかき傷から高価でない石に極めて薄い青銅の層が覆っているだけだと明らかになる。この部屋の残りには摩耗した礼拝用絨毯が敷かれている。ラットフォークは古く埃っぽいこの布に使い道を殆ど見出しておらず、この場所に残しておいている。

結末

PCたちがラットフォークを倒すと、レマイオはホナリアの胸像は会堂の中では安全ではないとエイローデン教徒を納得させるのに必要な証拠全てを入手し、修道士ヴァリクスはレマイオに抗議することもなく持ち出しを認める。PCたちが胸像を取り戻している限り、PCの年代記シートそれぞれにある「Evidence」の区画に印をつけること。レマイオはPCたちに感謝し、彼らが参加する場合上質の晩餐へ彼らを連れ出す。

ヴァリクスはPCたちに、残りの遺物についてうるさく求めはしない。しかし、彼らが返却を選ぶ場合、会堂で長年暮らしている男バスリ神父は彼らに謁見の機会を与え、喜んで遺物を受け取り、一行にエイローデンの名においての祝福を授けられる。この祝福は魔法的な重みを何ら伴わないが、バスリはこの連作の最後の探求をするPCを助けるつもりだとの考えを示される。PCたちの年代記シートそれぞれにある会堂用の「Resources」に印を付けること。

ラットフォークらがどうにかレマイオを殺して目撃者を逃してしまった場合、彼らはレマイオ（かその死体）を平和の貢物として地上に返還する。アルカスティ家の名前はこの時点ではそこまで価値が高くないが、レマイオは死からの蘇生を確かなものにするには十分な個人資産を持っている。

刃

4年前、レマイオ・アルカスティは少し捨て鉢になって悪銭を得ようとカディーラのガザリ家にこの上なく美しい剣を売った。その剣はかつてホナリア・アルカスティのものだったと断言できるが、その魔法的特性の主張は、レマイオの見立てでは、創作であった。貧困状態に近くなってきたのに抗おうと、レマイオはその刃をカディーラまで運び、以来見たことがない。

数ヶ月前、全てが変わった。ホナリアの生涯の調査はレマイオをエイローデン教会まで導いた。教会の記録には勇者ホナリアに贈った強力な知性あるアイテムの詳細があった：売った剣の描写と合致している剣だ。

その剣はレマイオに正体を表した事はなかったが、それは英雄を志望する十代のアアイェフ・ガザリの勇敢な魂に惹かれていった。女性であるこの剣は少年にかつて自分を握っていた勇猛な軍人の話を語った。刃によるホナリアの英雄性の説明はアアイェフを触発し、彼は剣を自分の家から盗んで身を立てようと砂漠まで旅している。

概要

レマイオはPCたちをカディーラの都市であるオマシュへと送ってホナリアの失われた刃をガザリ家から回収させる。ガザリの女家長はPCたちに、数時間前に失踪した息子を救うよう請う。

PCたちはアアイェフを追跡し、彼がジャイアント・スコーピオンとの戦いで敗北する時に丁度到着する。PCたちはアアイェフを助け帰郷するよう説得しようとする。戦闘の後、ホナリアの剣は知性あるアイテムだという正体を表す。PCたちはそれからこの刃にレマイオの主張の裏付けとなるよう納得させる仕事に直面する。

始まり

PCは何事もなくオマシュへの旅を楽しむ。都市の大門の門番はPCたちがガザリ家の邸宅を見つける手伝いをする。豪勢な屋敷がオマシュの外縁部、城塞都市の聳え立つ外壁の外側にましましている。その代わり、その不動産は自前の防備目的の壁を使っている。この2階建ての建物は石床の入り組んだ模様、高価な壁の掛け物、そして床から天井まで伸びる窓を誇る。

門前に詰めている番人1人がPCたちを遮ってから集団をガザリ婦人の書斎まで案内する。PCたちが番人に付いて中まで入ったら、以下を読むか言い換えること。

中年のケリッシュ人女性にしてガザリ家の奥方であるアラジダ・アル＝ファクィリが頭を抱えながら独り座している。彼女はPCたちに挨拶するが、彼女の愛想の良さはすぐに鳴りを潜め、その目は僅かに血走っている。PCが彼女にレマイオの書類を見せる場合、彼女は自分はその剣を所有している事に気付く。彼女はまた、以下の質問に答える。

あの剣を取引して下さりますか？「息子を家まで戻してくれたなら喜んで差し上げる。出来ないなら、私も出来ないわね、したくても。」

あの剣は何処にありますか？「息子アアイェフが持っている。今朝起きたら彼がおらず、剣がなくなっていることがわかったの。彼はどうにかあれの使い方を知っている程度。私の長姉のところに行ったのだと思うのだけれど。」

都市の警邏に助けを頼んでもらっても良いですか？ガザリ婦人は苛々とかぶりを振る、「彼らは私への助力を断ったわ。彼らが言うには、彼は剣を佩くには十分な年齢だとのことで、失踪して1日も経っていない若者を探しにわざわざ捜索隊を送る気はないそうね。彼らは私の子を知らないの。あの子は都市にいる学院の子ほどには頑丈じゃないし。ただ彼に問題が起こっていないかが心配で。」

アアイェフは何処に行きましたか？「アアイェフには大望があったの。彼は都市にある戦争学院での訓練の許可を欲していたけど、私はそんな考えには耐えられなかったわ。想像上の竜を殺す為に所持品を失ってしまわないか――そして自分こそが本当の竜だと気付いてしまわないか心配。」

砂漠の危険にはどのような種類がありますか？「野生動物、奴隷商人、そして山賊が砂漠に潜んでいるわ。もし彼がその内のどれかに捕まったらどうなるか考えて？」

進展：PCがガザリ婦人の取引を受け入れる場合、彼女はすぐに息子の捜索に向かってくれと主張する。

アアイェフが真夜中に抜け出た時、彼は邸宅の地面の足跡を隠そうと気を付けた。彼は壁の小さな隙間を抜けて邸宅から滑り出た。ガザリ婦人とその護衛は早朝から一帯を探し回り、迂闊にもアアイェフの痕跡をより辿り難くしてしまった。しかし、彼らによる捜索から数時間しか経っていないため、風が別の手掛かりを明かす。アアイェフが壁の穴から抜け出した時、彼の輝くように青い肌着のきれが千切れ、彼は急いでその布切れを足元の砂の中に埋めた。DC15の〈生存〉判定に成功したPCはその輝くような繊維が砂の中からはみ出ているのを視認する。PCたちが10位上の値で技能判定に成功した場合、彼らはアアイェフの隠された足跡をどうにか視認できる。

PCが〈生存〉判定で足掻く場合、扉にいた番人の1人が最終的に彼らに近付き、捜索を手伝う。その番人は繊維の切れ端を見つけ、PCにそれを指摘する。

ガザリ邸の壁を越えてのアアイェフの足跡の追尾は容易であり、DC10の〈生存〉判定しか要求されない。

C.日に焼けた遺跡

アアイェフの足跡は東に3マイル続き、円形の廃砂まみれの墟に至る。壁の砕けた塊と壊れた柱がかつてサーレンレイの神殿だったものの最後の証であるかのように立っている。礫がこの建造物周辺の砂を覆っていて、移動困難な地形になっている。台座（エリアC2）は礫に覆われていない。

C1.その場しのぎの野営地

アアイェフの焚き火の跡が崩れた柱の横で燻っている。PCがエリアC1の柱から20フィート以内に来た時に以下を読むか言い換えること。

アアイェフはここで火を熾そうとしたが、本物の業火にまで焚く技術を欠いていた。彼は砂の中に入れ物が半分埋もれてしまったのに気付かず、この直近の旅人はそれをここに放置する程に愚かだった。PCはDC15の〈知覚〉判定に成功した場合袋の位置を特定する。

宝物：黄麻布の袋には耐毒剤2瓶、火おこし棒1本、そして砕けた方位磁針の欠片が入っている。

C2.壊れた神殿（CR3）

PCがエリアC2から10フィート以内に近付いた時に以下を読むか言い換えること。

詮索好きなPCは祭壇にサーレンレイの彫刻を識別する為のDC10の〈知識：宗教〉判定を試みて良い。このエリアの骨はジャイアント・スコーピオンのかつての食肉の残骸だ。

クリーチャー：廃墟の中にあるジャイアント・スコーピオンの巣は、この地の探検を始めたばかりのアアイェフを驚かせた。その獣は若き貴族に優ることはあっても劣ることのないと身を持って証明し、PCが近付く時には彼にとどめを刺そうとしているところだ。

ジャイアント・スコーピオン	CR3

hp37（現在27、Pathfinder RPG Bestiary242ページ、ここの44ページ参照）

戦闘中ジャイアント・スコーピオンはPCが脅威になるか自分を邪魔するまでアアイェフを攻撃する。敵に組みつこうとする。

アアイェフ・ガザリ	CR2

王位継承者（Pathfinder RPG NPC Codexの251ページ、ここの44ページ参照）

戦闘用装着品なし；他の装着品付録に記載されている通り、ただ高品質ロングソードをソルジャーズ・グローリー（19ページの補足欄参照）に替えること

戦闘前ソルジャーズ・グローリーは戦闘の早期にアアイェフにエイドを発動した。この呪文の効果は彼の性能に含まれている。この知性ある剣は自身のキュア・ライト・ウーンズの使用回数全ても消費しきっている。

進展：PCたちがジャイアント・スコーピオンを倒しアアイェフにまだ意識がある場合、彼は自分は手助けなしでもこのクリーチャーを倒せただろうと自慢する。DC15の〈真意看破〉判定に成功したPCは、アアイェフは実際には自分の命を危うんでいたと認識する。アアイェフが倒れPCが彼を蘇生する場合、彼は命を救ってくれたことに十分な感謝をする。蠍がアアイェフを殺す場合、PCはDC10の〈知識：貴族〉判定に成功することで彼の印章指輪はガザリ家に纏わるものだと識別できる。PCは、彼の肌着はガザリ家の邸宅で見つけた切れ端のような輝くような青い繊維と同じものでできているとも、そして彼の肌着の僅かな一部が欠けていることにも気付く。

戦闘の結果に関わらず、アアイェフの持つ剣は戦闘終了直後に大声でPCたちに呼び掛ける。以下を読むか言い替えること。

ソルジャーズ・グローリーはかつてホナリア・アルカスティに仕えていた有名な刃だ。彼女は所有者の死を悼んだが、彼女の副葬品になる事は拒んだ。不幸なことに、彼女の死去当時に生きていたホナリアの子孫の誰もこの剣が次の所有者に求める気高き魂を持っていなかった。月日が経つと、ソルジャーズ・グローリーは装飾品かつ骨董品として埋もれた存在になっていき、語られる事も稀になっていき、ついには彼女の正体は一族の歴史の脚注の中に消えてしまった。レマイオがソルジャーズ・グローリーを4年前にガザリ家に売却した時、彼女は若きアアイェフを好いた、彼の頑固な気質と没落貴族の息子を超えた存在になろうという欲望はホナリアを思い出させたからだ。アアイェフはこの数世紀の間で彼女が初めて声を聞いた人物だ。

ソルジャーズ・グローリーは秩序にして善の知性を持つ武器であり、弱者を守り名誉を持って戦う気質を持つ。性能も含めたソルジャーズ・グローリーの更なる情報は19ページにあるホナリアの刃の説明欄参照。

ソルジャーズ・グローリーはPCたちが自らの名を明かすまでそれ以上の会話を拒否する。PCが自分たち全員の名前を告げたなら、彼女は彼らに自分はグローリーであると教える。グローリーはPCたちそれぞれの半生と個人的な忠義を聞かせるよう要求する。

彼女が満足するまでPCたちが自己紹介をしたなら、グローリーはPCが自分にしたい要求を聞く気になる。PCたちがDC20の〈交渉〉判定に成功した場合、彼らはグローリーに、レマイオの貴族に対する主張を補助する証拠となることを納得させる。PCたちがこの判定に失敗した場合、剣は協力を断る。PCはこれまでの冒険でしてきたアクションに基づいてこの〈交渉〉判定にボーナスを得て良い。PCが自己紹介の一部として私的な英雄譚を共有している限り、彼らは＋4のボーナスを得る。名誉ある行動を刃に語り直して生じるボーナスに加え、PCはアアイェフへの公正な扱いからもボーナスを得て良い。アアイェフをスコーピオンから救うとこの技能判定に＋2のボーナスができ、彼の勇敢さを認めるか彼の目的を励ませば追加で＋2のボーナスが与えられる。賢明なPCはグローリーは未だホナリア・アルカスティについて細心の注意を払っていると理解するかもしれない。PCがグローリーにホナリア自身の偉業が疑われていると告げた場合、彼女の手を借りる為のDCは5減少する。グローリーは永舌征服で敵の大隊を打倒した後にホナリアが捕虜たちに対し尊厳を持って扱うことで相手を自身の理念へと転向させたやり方を説明することで、PCたちに華を添える。この刃は、タルドールが戦争に負けた理由は不十分な輜重によってホナリアが卓越した戦術を成就できなかったためだけだと信じている。

PCが行う幾つかのアクションは、グローリーの助けを得る為の〈交渉〉判定にペナルティを課す。ソルジャーズ・グローリーはアアイェフを侮辱するか虐める者を叱り、こう言う、「貴方には若い頃がなかったの？　アアイェフは私が知っている将軍幾らかより気骨があるわよ！」そのようなPCは自身の技能判定に－2のペナルティを受ける。同様に、グローリーかアアイェフに嘘を吐きDC15の〈はったり〉判定に失敗したPCは－2のペナルティを被る。

PCたちはガザリ婦人との合意の期日を守りアアイェフを一家の邸宅に連れ戻したいと願うだろう。DC13の〈交渉〉あるいは〈威圧〉判定に成功すると、PCはアアイェフに帰宅を納得させられる。

結末

PCがアアイェフと共にガザリ邸に帰還した場合、彼の母は愛情を込めて彼を迎える。アアイェフの冒険を求める決意は薄れてはいないが、彼は単身での突撃についての授業は学習した。彼は密かに淑女グローリアナ・モリラの後見を求めようと計画する。PCそれぞれの年代記シートにあるこの探求のResourceの区画に印を付けること。PCがアアイェフの死体を持って帰る場合、ガザリ婦人は涙を流しながら息子の身元を保証する。PCがアアイェフを伴わずに戻るという事態にならない限り、ガザリ婦人はPCにソルジャーズ・グローリーを持っての別離を認める。

タルドールで控えていたレマイオは刃を見て安堵し、PCにあの噂は真実かと尋ねる。PCがソルジャーズ・グローリーにレマイオへの助力を納得させられていた場合、刃はレマイオに話しかけホナリアの名誉を挽回する意図を説明する。この探求のEvidenceの区画に印を付けること。

ホナリアの刃

PCがソルジャーズ・グローリーに、自分たちにはホナリアの遺産の回収の任務を果たす価値があると納得させられた場合、この剣は彼らの理念に対し自分は有能な仲間であると証明する。典型的な知性あるアイテムとは異なり、ソルジャーズ・グローリーは自身の属性に合致しない者全員ではなく、悪の所有者にしか負のレベルを課さない。彼女は秩序にして善の所有者に対して完全な利益を提供し、秩序あるいは善である所有者には＋1ロングソードとしての使用を認める。秩序でも善でもないキャラクターがこの剣を持とうとする場合、彼女は喧しく不平を漏らす。加えて、彼女は即座に自分を落としてその日の間自分を拾えなくなるのを避ける為のDC8の意志セーヴをそのキャラクターに強要する。そのような所有者の手にあるうちは、彼女は標準的な高品質ロングソードとして機能する。

ソルジャーズ・グローリー

SOLDIER’S GLORY／軍人の誉れ

オーラ中程度の占術；CL6

装備部位なし；市価23,415gp；重量4lb.

属性秩序にして善；感覚30ft.；自我値＋8；言語会話（共通語）

【知】10、【判】11、【魅】14

この豪奢な宝石飾りのされたロングソードの柄には、天駆けるペガサスが象られている。ソルジャーズ・グローリーは＋2ベネヴォレント^UEロングソードだ。彼女はキュア・ライト・ウーンズ3／日とエイド1／日を発動できる。

作成要項

《魔法の武器防具作成》、エイド、キュア・ライト・ウーンズ、マジック・ウェポン；費用11,865gp

家屋敷

6世紀以上前、永舌征服ではタルドール帝国に無数の失敗が起こり、その中にはアンドーランの離脱もあった。女伯爵ホナリア・アルカスティは戦争の結果によって帝国が罰した者の1人だ。

王冠がこの勲章を授けられた女老兵から土地と称号を剥奪した後、彼女の従兄弟ヨルヌスは新興国に定住した。ヨルヌスはタルドールとのあらゆる関連を断ったが、アルカスティ家の遺産の収集品は保持し、その中にはホナリアに纏わる物と彼女の私的な日誌もあった。

アンドーラン系アルカスティ家の最新の血族ヴェリーナは家屋敷で素人の博物館のようなものを開いた。不幸なことに、自分たちを鷲の団と信じるコボルドの一団がその農場を1週間前に攻撃した。コボルドが民主的に捕虜をどうするかを決める前、老女が心臓発作に屈した。一団は彼女を墓地に埋葬し、彼女の家を作戦基地に変成した。レマイオ・アルカスティが最後にヴェリーナと連絡を取ったのは彼女が死ぬ少し前だった。

概要

レマイオはPCたちに遠縁の親戚ヴェリーナ・アルカスティを訪ね、ホナリアの偉業を証明できる一族の遺産の発見物を調査するよう頼む。PCたちはヴェリーナの住居を探検するとコボルドが設計した幾つもの罠に躓く。ヴェリーナの宝物の多くは壊れているかなくなっているが、ホナリア・アルカスティ本人の手で書かれた手紙と日記の蓄えは無傷のまま残っている。

最後に、コボルドはヴェリーナの寝室でPCたちを待ち伏せている。PCたちはヴェリーナの死体を見つけ、彼女の終焉の真実を知ってからレマイオの元へ帰還するかもしれない。

はじまり

レマイオはPCたちにアンドーランの田舎の地図を提供し、旅行費用を払ってくれる。アンドーランの首都アルマスまで船で旅した後、PCは西洋式屋根つき四輪馬車でカーペンデン平原を渡って旅をする、どんどんと狭くなっていく道を進みながら。道中、彼らは数ダースもの小規模な農場の村を通過する。ヴェリーナの家屋敷は孤立しており、最寄りの村から数マイル離れている。PCが最後まで馬を進めると、彼らは馬1頭がどうにか進めるほどの幅の小道に到着し、屋根付き四輪馬車は放置しなければならなくなる。

D.アルカスティ農園

アルカスティ一族のアンドーランの分家が数世紀の間ここで暮らしており、この土地の作物で生計を立てている。この建物の木製の壁と床は古いが、よく手入れされており状態は良好のようだ。しかし窓全ては板で覆われており、それはエリアD1に通じる扉も同様だ。封印された扉の破壊DCは25だ。板に塗られた言葉は竜語で「立入禁止」と読める。竜語を話せないPCはDC15の〈言語学〉判定でこれが何語なのかを識別する試みが出来る；5以上の差で成功したPCはこの言葉の意味を判別する。錆びた錫製の鈴が扉の近くの撚り糸から垂れ下がっている。この呼び鈴を鳴らしても中から反応はない。屋外に通じるどちらの扉も錆びた古い錠（DC15〈装置無力化〉）で守られている。

D1.食堂

コボルドたちは有用な品を求めてこの部屋を略奪し、現在床で砕けた状態でいる価値のない一族の磁器には注意を払わなかった。彼らはヴェリーナの広範な書類の収集品を木材が尽きた時の燃料に使おうと計画しており、文書の一部は既に失われている。

DC15の〈知覚〉判定に成功したPCはペガサスを題材にした封蝋が暖炉の中にある紙の1つに押されているのを目視する。この題材はこの冒険の開始時にレマイオからPCが受け取った手紙にある封蝋と合致する。まじまじと調査すれば手紙には「女伯爵ホナリア・アルカスティ」と署名されていると明らかになる。PCが1時間かけて乱雑な床を精査すると女伯爵の往復書簡を計1ダース発見し、永舌征服で大隊を率いた経験が詳述されている革で留められた手帳も見つける。

進展：コボルドたちとエリアD3で対決する前にPCが時間を費やして証拠を繋ぎ合わせた場合、クリーチャーたちはPCの存在に気付き自分たちのアクションを決めるのに囁きで投票をする。PCに動きの痕跡とひそひそ話を聞きつける為のDC13の〈知覚〉判定の試みを認めること。DC18の〈知覚〉判定に成功したPCは更にコボルドたち（エリアD3）が何を言っているかの詳細を聞く。

D2.展示場

ヴェリーナは一族の遺産の多くをこの部屋に保持している。床の西半分は砕けた玻璃で覆われており、骨董品が捨てられている。

略奪以降の数週間の間で、コボルドたちは不器用にこの部屋中の使える物を探し回った。竜種を制圧している人間の絵はコボルドたちを怒らせたため、彼らはこの攻撃的な絵画を故意に破壊したが、他は無傷なまま残した。その芸術の多くはレマイオ・アルカスティとの顕著な血筋的相似性を備えた男女の肖像を描いたものだ。

宝物：砕かれた展示戸棚の中身は現在床に捨てられている。コボルドは光り物の大半をD3にある巣に動かしたが、僅かながらアイテムを見逃している。骨董品の中にはホナリア・アルカスティのペガサスの印が象られた銀の印章指輪がある。金メッキの貼られたバックラーと桃花心木製の書道の筆記用具の容器にも同じ印が彫られている。

D3.鷹の巣（CR3）

コボルドたちは現在征服によって盗み集めたアイテムをかつてヴェリーナの寝室であった場所に蓄えている。

罠：コボルドたちは熊手と他の農具を使って彼らの内的聖域への扉に即席の罠を仕掛けている。この罠は現在動作しており油断したPCを脅かしている。

大振りの熊手の罠	CR1

効果攻撃＋10近接（1d8＋1／×3）；複数の目標（10ft.の直線以内にいる目標全員）

クリーチャー：鷲の団の砦から盗んだ大きさの合わない外套と兜を纏ったコボルドの部隊はPCたちを待ち伏せようとこの部屋にいる。この集団は山中での部族の生活に幻滅し、アンドーラン南部で独自の自由な社会を形成しようと計画を企てた。コボルドたちはPCに気付いた時、侵入者をどう御するかについて囁いて決定する。竜語が分からないPCでさえ、戯言の中に、「自由」や「民主主義」といった共通語の発音間違えに気付く。PCたちがコボルドに気付かないように見える場合、コボルドの1人は発見されるのを待ちかねて、問題を自分で引き受けようとする。彼は大股歩きをして喉からPCの注意を引ける程の大声を発し、彼の同胞たちは大いに悔しがる。

コボルド（4）	CR1/4

Nコボルド（Pathfinder RPG Bestiaryの183ページ、ここの44ページ参照）

戦闘前コボルドたちは持ち場を守り、PCたちがこの部屋に入るのを待ち構えている。

戦闘中コボルドたちはPCたちを二人組2隊での攻撃を好み、可能な時は目標を挟撃する。

士気コボルドたちは自分たちの財宝を守る為執拗に戦うが、最後まで立ち続けていたコボルドは殺されるよりはPCに降伏を試みる。

宝物：コボルドたちは価値が有るほどに光っていると思ったもの全てをヴェリーナの寝台の下に山積みにしている。硬貨と小物の中には注目すべきアイテムが僅かにある：ペガサスを題材にした絵が彫られた銀細工一式、金縁眼鏡1つ、蓋にフンコロガシの鍍金がされた嗅ぎタバコ入れ1箱、そして金の手綱のついた雪花石膏のペガサスの魔法の小像1体だ。ペガサスの翼1枚は壊れている。この小さな像は壊れたフィギュリーン・オヴ・ワンドラス・パワー（雪花石膏のペガサス）だ。その性能は年代記シートに著している。

D4.脇の庭（CR2）

樽と馬草の梱がこの低木の茂った庭に置いてある。コボルドは柵の塊を取り外してこの農家の窓と扉を覆った。DC10の〈知覚〉判定に成功したPCは最近荒らされた土の塚がこの庭の南の隅にあるのを視認する。これはコボルドたちが家を漁っている間に緊張に依る心臓麻痺で死んだヴェリーナ・アルカスティの墓だ。PCが調査を選ぶ場合、彼らは継ぎ接ぎの刺し子にくるまれた彼女の死体を見つける。PCはDC10の〈治療〉判定で彼女の死は暴力に依るものではないと判断できる。

底にスパイクが植わった落とし穴の罠	CR2

罠：コボルドたちは食堂から壊れた磁器の一部を使って底にスパイクが植わった落とし穴の罠をここに構築した。コボルドたちは概してこの扉を使って自分たちの新たな住まいに出入りしており、通る際この罠を几帳面に避けている。DC15の〈生存〉判定に成功したPCはそうした痕跡に気付き落とし穴に落ちるのを避けられる。

D5.鶏小屋

この小さな木製の鶏小屋には現在何もないが、散らばった餌がかつてここで動物が囲われていた事を示唆している。コボルドたちは新しい住居の最初の夜のお祝いに鶏肉のご馳走を楽しんだ。怯えた鳥数匹が野原へ彷徨いでて東へ向かった。PCはDC10の〈動物使い〉判定に成功することで鶏たちを集められる。

結末

PCたちが暖炉の捜索に要求された時間を費やす限り、彼らはホナリア・アルカスティの人生についての書類を回収できる。その記録にはホナリアの統率力についての詳細な情報が記されており、彼女を輝かしき戦術指揮を行った熟達した指導者であると描写していて、また彼女の行軍のいくつかの間では十分な輜重を受け取る能力を欠いていたとも繰り返し言及されている。各PCの年代記シートにあるこの探求のEvidenceの記入欄に印を付けること。PCが壊れたフィギュリーン・オヴ・ワンドラス・パワー（雪花石膏のペガサス）を回収した場合、PCそれぞれの年代記シートにあるResourceの区画に印を付けること。

レマイオはPCたちを暖かく迎える。飲み明かした後、彼はヴェリーナの健康と生活様式について訊ねる。PCが彼女の死の報せをレマイオに告白する場合、彼は消沈し、可能な限り早期の適切な埋葬の喪主と彼女の墓標の計画について議論する。

機能停止

女伯爵ホナリア・アルカスティの没落は彼女を孤独にしたわけではない。ホナリアの片腕であった盟友シャグラ・タトラネラは常に、帝国はいつか正気を取り戻し、ホナリアは名誉回復するだろうという信念を持っていた。そうならずホナリアが公的な不名誉を被せられたまま死んだ時、シャグラは長期間の辛苦と憤慨へと陥り始めた。友の復讐を誓ったシャグラは、玉座への有力な助言者であるイタライス・セナブライへの罵詈を叫んだ。実のところ、ホナリアの汚名の責任は多くの人々が共有するものであったが、イタライスはシャグラの激怒と悲哀を一身に受けるのに便利な存在だった。

準備期間の数年の後、シャグラはイタライスを暗殺する計画を実行に移し、司法から逃げ、原野へと脱出した。彼女は最終的にアルカスティ家がホナリアを英雄として一族の墳墓に納めた山に辿り着いた。一心に献身するシャグラは墳墓を暴き、ホナリアの墓碑にイタライスの首級を供えようと計画した。皮肉にも、友の名誉を挽回する試みにおいて、シャグラは墳墓の守護者を粉砕し魔法的な防備の大半を破壊しなければならなかった。

シャグラがホナリアの玄室から出ようと踵を返すと、イタライスのクロックワークの使い魔アマンティウスが彼女に牙を剥いた。シャグラはそれを打ち壊し、ホナリアの墓碑への更なる捻くれた副葬品として残した。

アルカスティ家が次にこの墳墓に戻ってその破損状態を見た時、彼らは別の場所を見つけて先祖の遺体を埋葬しよう、そしていつの日にかこの墳墓を昔日の栄光の頃のものへと改修しようと決意した。しかし、一家の凋落した運命によって修復費用は用意できなかった。最終的に、墳墓事態が一族の汚名の恥ずべき象徴となり、歴史の中へと霞んでいった。数世紀の間誰もその扉の先に行っていない。

概要

レマイオ・アルカスティはPCたちにホナリアの数ある副葬品と名誉を玄室から回収してくれと頼む。PCたちは事もなく墳墓に到着する。内側で、彼らはかつての奮戦の痕跡に出会い、アルカスティの墳墓の守護者の崩れた残骸と戦闘を行う。ホナリアの最後の安息の場所に到着した時彼らは、未だ損傷を受けた機構から腐食性の煙霧を漏らしている不具になったクロックワークの梟アマンティウスと遭遇する。

始まり

PCはレマイオ・アルカスティから手紙を受け取り、聖水ひと瓶と霊廟の鍵も受け取る。関連する走り書きを読んでタルドールの貴族の墳墓について学習する技能判定の試みをする時間をPCたちに認めること。

〈知識：歴史〉あるいは〈知識：貴族〉

タルドールの歴史あるいは貴族について知るPCはタルドールの埋葬の習慣について詳しく知っているかもしれない。PCそれぞれは自身の判定結果以下のDC用の情報全てを知っている。

10＋：帝国が崩壊を始めると、タルドールの貴族たちは略奪行為での損壊と盗掘を避けようと僻地での墳墓建造を増加させ始めた。

15＋：墓荒らしの注意を引かぬよう、タルドールの墳墓の多くには内部の遺体と宝物を守れるよう魔法的な呪いと強力な守護者が入れられている。

20＋：タルドールの墳墓の守護者の一部は自身が守っている貴族ゆかりの武器でしか傷つかない。

E.墳墓

PCたちの世界の果て山脈の麓を抜けての長旅は不気味なほどに荒涼としており、1枚の棺覆いが旅全体に掛かる。墳墓の入り口に到着した時、以下を読むか言い替えること。

レマイオの手紙の指示通りに聖水を扉に注ぐ場合、鍵穴がペガサスの額から現れ、レマイオの鍵で開ける。また、DC15の【筋力】判定でこの損耗した扉を破れる。

E1.故人の記録

この石碑はこの墳墓に埋葬されたアルカスティ家の者たちの代史的な記録を提供する。その一覧は上から下へと続き石碑の中ほどで終わっている、「ホナリア・アルカスティ、4049AR～4123AR。」

E2.勝利の泉

この部屋にある泉はかつては噴水だったが、その水管は長年手入れされなかったため壊れてしまった。現在水は汚く、凪いでいる。

E3.石像の間

この瓦礫はアルカスティの墳墓の守護者の残骸だ。この瓦礫を観察しDC13の〈知覚〉判定に成功したPCは、肉球や耳といった、かつては犬の像の一部だった事を示唆するその石の極めて特徴的な形状に気付く。武器は全てアルカスティ家の石像の手にあったものだ――南の壁の石像が槍で、北の壁の石像が剣だ。全ての武器はペガサスの紋章を帯びており、それらはPCがレマイオから受け取った手紙にある封蝋と合致している。これらの武器は壊れた墳墓の守護者のダメージ減少を克服する（遭遇E2参照）。ここには3本のロングソードと4本のスピアがある。

DC15の〈知覚〉判定に成功したPCは隣の部屋への扉越しに擦れて鳴る雑音を聞く。

E4.儀式の間（CR3）

この砕けた剣にはエリアE3にあるロングソードと同様の意匠と様式が凝らされている。幾つかある壺にはアルカスティ家の者の遺骨が入っている。

クリーチャー：軋る音と白い明かりは、シャグラが数世紀前に破片にまで砕いたこの墳墓の最後の守護者のものだ。シャグラの努力にも拘らず、砕けた守護者は命を保っており、無益にもその義務を果たそうとしている。かつては誇り高い犬のようなクリーチャーの像だったそれは現在欠片の中で横たわっており、魔法的な動く力でその精巧な金属の骨格を動かす事しかできない。守護者のあぎとは、侵入者を破壊しようと足掻きPCに向かって自身の破片を捨て鉢に引き摺る際に荒々しく火花を上げる。

砕けた守護者を視認する時、PCたちはDC15の【判断力】判定かDC10の〈知識：神秘学〉判定を試みる事で魔法的に不安定であり爆発しそうであると判断できる。墳墓の魔法的防備の残骸がエリアE3にある石像の石の手3本を動かしている。これらはクロウリング・ハンドとして機能するが、アンデッドの特性の代わりに人造の特性を持ち、標的設定の能力を欠いている。

クロウリング・ハンド（3）	CR1/2

hp9それぞれ（Pathfinder RPG Bestiary 2の59ページ、本冒険の45ページ参照）

戦闘中クロウリング・ハンドは呪文発動をしているPCを首絞めしようとする。

損傷した番犬	CR2

AC15、接触13、立ちすくみ13（＋2【敏】、＋2外皮、＋1サイズ）

戦闘中この番犬は戦闘の最初のラウンドの間よろめき状態だ。その将来のラウンド、これはPCをあぎとで噛みつく。

【筋】14、【敏】14、【耐】―、【知】―、【判】10、【魅】4

守護者の耐性（超常）アルカスティ家の者あるいはアルカスティ家に纏わる武器を使う者のみがこの守護者のダメージ減少を克服する。

電気の爆発（変則）この守護者が0ヒット・ポイントに減少した場合、半径10フィート以内に2d6ポイントの［電気］ダメージを与える電気の爆発を放つ（DC13反応で半減）。このセーヴDCは【耐久力】に基づき、＋2の種族ボーナスを含んでいる。

E5.ホナリアの墳墓

棺自体にはホナリアの死体と、その印象に残る勲章のリボンや恩賜硬貨の収集品を含めた彼女の褒章が入っている。

クリーチャー：このクロックワーク・アウルはかつてイタライス・セナブライの使い魔だったアマンティウスだ。シャグラとの対決によってその顔の右半分が破壊され、その体内にあるワンドとの接続が損傷したため、その周辺半径10フィートに腐食性の酸が噴き出している。彼には依然として意識があり、割れてつっかえる声に頼って話せるが、彼はそれ以外では動けずPCを助けることもそれ以上に邪魔することも出来ない。

酸の雲は毎ラウンド1d6ポイントの［酸］ダメージを与える（DC14反応で無効化）。PCはDC15の〈装置無力化〉判定、DC13の〈製作：人造〉、あるいはDC15の〈魔法装置使用〉判定に成功した場合壊れたワンドを無力化できる。どの技能を選ぼうと、ワンドの無力化には1d4ラウンドかかる。この技能判定に成功した場合、PCはワンドの僅かなチャージ数を保持できる。これは10チャージ残っているワンド・オヴ・ハイトゥンド・アウェアネス（Pathfinder RPG Advanced Class Guideの183ページ）だ。

また、アマンティウスに合計で8ポイントのダメージを与える場合、彼は破裂し鋳塊へと溶け、酸の噴霧は止まる。アマンティウスのアーマー・クラスは14（接触12、立ちすくみ12）であり、彼のセーヴィング・スロー・ボーナスは頑健＋1、反応＋3、意志＋2である。損傷した状態であるため、彼は抵抗も完全耐性も持っていない。アマンティウスはこれ以上の命運についての希望を全て失っており、自身の破壊を気に留めないが、PCにイタライスの首を一族まで戻すよう乞う。

PCがアマンティウスを破壊する事なく武装解除するか対処する前に彼に話しかける場合、彼は主人と彼をここに導いた出来事に関する質問に答える。彼は笑えない冗談と、反論と、暴力的に震えるような感情の爆発によって中断しながら回答する。彼はシャグラが自分の主を殺した事に気付いており、彼女は復讐の為に行動していたと確信している。彼は最初はイタライスの死でホナリアを非難していたが、数世紀墳墓で反芻する内に意見が変わっている。その辛苦と絶望にも拘らず、彼はホナリアの無罪を信じていると認める――だが彼はホナリアについて高次の意見を持っておらず、これが彼女が望んでいた何かであるとは信じていない。

進展：ホナリアはイタライスの殺害に関与しておらず、それが彼女の名誉の為に行われたと知るのはぞっとするが、いずれにせよ誰かが彼女を糾弾しようとするであろう事は疑いようがない。PCがこの不快な事実を埋葬しようと試みている場合、棺の銘板が突然半分に罅を立てる；残った記述は今はこう読める、「彼女の偉業を忘れず、その名誉を回復する。」イタライスを彼女の家族に戻すと約束する場合、平和が墳墓を覆ったように感じ、PCそれぞれは10ヒット・ポイントを回復する。

結末

PCがホナリアの月桂樹と共に帰還する限り、レマイオは彼らの努力を喜び、熱心に自分の認識を説明し、中古の誇りに酔う。PCの年代記シートそれぞれにあるこの探求用のEvidenceの区画に印を入れること。アマンティウスあるいはイタライスの頭部を持って帰る場合、レマイオはこれはホナリアの名誉回復の為の請願において汚点になると不平を漏らすが、それ以上はこの問題について押さない。

アマンティウスは生きている限り、知っているイタライスの命運についての事実の周知を主張する。PCがイタライスの遺体を一族に戻す手配をする限り、使い魔はPCに感謝をするが、彼は余りに長い年月希望もなく幽閉された後であるためどこかが失われてしまっている。彼はPCたちに自分を遺体に添わせるよう頼む。PCが彼に望むようにさせる前に、彼は体内にある一部チャージが残っているワンド・オヴ・ハイトゥンド・アウェアネスを取ると良い、これが親切に唯一返礼できる手段だからとPCたちに主張する。彼はPCたちに、セナブライ家が自分の修理費を払ってさえ、自分はイタライスを憶えておく為にこの壊れた顔を保つつもりだと告げる。PCたちがイタライスの遺体を家に戻す場合、シナリオの「Resource」の区域に印をつけること。

不協和

レマイオの血、汗、そして涙は最終的に報われる。袖の下と政治的厚意を通じて、この貴族志望者はユートロピア姫の宮廷への招待を受けられ、彼はこの機会を無駄にはしまいと誓っている。PCが集めた証拠を持ったレマイオは、ホナリアの汚名は雪がれ彼の一族は貴族に復帰すると確信している。ホナリアの完璧さがユートロピアの単なる正義の感性を超えるものに請願される；この再建の精神に燃える姫にとって、これは誇大広告の価値のあるものだった。ホナリアの悲劇的な物語は、タルドールの絢爛たる上流階級を悪者にする、多くの貴族が優しい目では見ないであろう微妙な当てこすりだ。レマイオに対する認可権を超えるものを得たいと望むなら、PCたちはタルドールの複雑怪奇な政治を導かなければならないかもしれない――彼らがそれを未だ望んでいるとすれば、レマイオの不快な資産活動は白日の下に曝されるだろう。

概要

PCたちは宮廷が公式に始まる前にそこに到着し、集められた招待客と話す機会が得られる。PCは単純に自分の言い分を述べて離れても良いが、タルドールの政治の蜘蛛の巣を導く機会を活かして仲間ともしかしたら敵を作っても良い。これまでの冒険でしたアクションにも依るが、登場する他の貴族たちは助けるかも、邪魔するかもしれない。その夕の終わりに、ユートロピア姫は意外にもPCたちにホナリアの為に弁護して欲しいと願う；彼女はまたPCたちに、レマイオの貴族への主張を承認か反駁してくれとも頼む。PCたちがレマイオによる請願への支持を拒む場合、彼らの気が動転した雇用主は彼らに決闘を挑む。

始まり

手紙に加え、レマイオはPCそれぞれに廷臣の服を送る。彼はユートロピアが謁見を開く宮殿の外側でPCたちに会う。彼は表面上は自信に溢れ元気に見えるが、DC15の〈真意看破〉判定に成功したPCはレマイオは神経質になっていると気付く。PCたちが彼の不安を増長させると、レマイオは彼らを解散させ、全て予定通りであると請け負い、不安を煽ったPCに自分の神経を鎮めろと意見する。PCたちの準備が整うと、レマイオは彼らを内側へと連れて入る。

〈知識：貴族〉

PCたちは既にタルドールの先進的な姫に詳しいかもしれない。PCそれぞれは、そのDCが自身の判定の結果以下である情報全てを知る。

10＋：ユートロピアはタルドールの支配者大公スタヴィアン3世の一人っ子である。彼女は父の死の際に玉座に座る権利を得るつもりである、たとえ現在のタルドールの法においては、男性の継嗣のみが王位を継ぐ資格があるとされていてさえ。

15＋：タルドールの貴族の一部はユートロピアの野望が金のかかる内戦に至る可能性を恐れている。ユートロピアによる上院に対する継承についての弁論の努力は最終的に成功すると信じ、そして彼女は最善を尽くして数世紀の停滞を振り払う支えになるだろうというタルドールの展望を信じるものもいる。

宮廷

PCは公的な進捗が始まる前に到着するため、話が求められる前から他の客人と会話する時間が持てる。レマイオはこの出来事の間PCとは話さず、この出来事でPCと同時に他の重要人物と会話する事もない。GMはセッション時間の制約を意識し、PCに謁見が始まる前にどれ程の時間があるかの指示を与えること。概して1時間の猶予であるため、NPCそれぞれとの対話は5分以下を目指すこと。

文章にそれ以外の事が書かれていない限り、宮廷のNPC全員はPCに対して中立の態度から始まる。PCはNPCの態度をDC16の〈交渉〉判定の成功で友好的に、あるいはこの判定で5以上成功した場合協力的にまで向上できる。PCはあるNPCの態度を1回のみ〈交渉〉で向上できるが、好ましい印象を与えるため協力して援護を使って良い。

下記の数人のNPCはこれまでの冒険でのPCのアクションに基づいて異なる振る舞いをする。これまでのPCの年代記シートにあるResourceの区画が彼らのこれまでの成功を捉えている。手引には41ページにあるGM参照シート参照。

概して、宮廷にいるNPCたちは、PCは自分たちに敬意を払うと想定している。NPCを侮辱するかそれ以外で攻撃的なPCはNPCの態度を、すぐに敵対的にならないとしても低下させる。PCが認可のされていない暴力に参加する場合、インカ・ヘルドトールが逮捕し勾留する（下記参照）。

ユートロピア姫

ユートロピア姫は徳のある遂行者と彼女の理念における潜在的な仲間を求めている。PCたちが彼女へと近付く場合、彼女は彼らと挑戦的な会話をし、PCたちの感性、彼らの道徳が那辺にあるか、そして信頼できるかを知ろうとする。PCはユートロピア姫を〈交渉〉を使って靡かせようとは出来ない、彼女はこの出来事の終わりまで審判を約束しているがために。しかし、姫は王座の将来の人財としてドミニクス・レルとウールフェン人警備官に取り入りたいと願っている。PCが姫の為にインカ・ヘルドトールを口説き落とすあるいはドミニクスの態度を友好的（下記参照）に向上した場合、ユートロピア姫はPCに対し友好的になる。

グローリアナ・モリラ

ユートロピア姫への援助に関してグローリアナは、他の貴族数人が姫の内密の政治的策略の一部について情報解明の最前線にいる事を懸念している。特に、彼女はソルモン・メナンダー（下記参照）は挑発的な手紙を数通持っている――有罪にできるものではないが、それらは間違った人の手に渡れば疑念を生じさせるのに十分だ。グローリアナはPCに手紙を調べるよう試みてくれと頼む。更なる詳細は下記のソルモンの情報参照。

「刃」の冒険の間にPCがアアイェフ・ガザリを救出していた場合、彼は随行している他者の冷笑にも拘らずグローリアナと話している。PCたちが近付く時、彼は統治府に与する為の内々の調整を行っている。異常な状態を妨害しようとしているアアイェフはPCに対し協力的であり、彼らの為にグローリアナに既に能弁に語っている。グローリアナは結果としてその夕を友好的の態度で開始する。

ドミニクス・レル

ドミニクスはユートロピア姫を初心で王国の不安定さの危機の元凶と見做しており、PCの理念に対して受動的ではあるが対立側だ。PCは〈交渉〉判定でドミニクスに影響を与えられない。彼は非友好的の態度から開始するが、彼に近づく者誰にでも楽しく会話する。彼はPCたちにこの情報を証明したいと大きく気を配っている。ドミニクスは大公スタヴィアン3世の老中であり、密かにタルドールの間諜組織「獅子剣団」の統率者も兼任している。彼はPCが暴いた歴史に目敏くも興味を抱いている；PCはDC15の〈知識：歴史〉判定か、歴史的証拠の一片を永久的に彼に引き渡す事で態度を中立的に向上できる。

ドミニクスは注意深く宮廷内でのPCの自身の御し方を観察する。PCが他の宮廷のNPC6人を友好的かそれ以上に向上した場合、ドミニクスの態度は友好的へと向上する。

バスリ神父

疲れ打ちひしがれたバサリ神父は自分の教会以外にはほぼ興味を持っていない。PCたちが「会堂」の冒険を完了していない場合、バスリ神父はここで自身の悪化した大聖堂の追加の基金を請願している。PCは誠実な努力で彼の仕事を手助けした場合彼の態度を友好的に向上する。PCが「会堂」で彼の盗まれた遺物を回収していた場合、彼の態度は協力的であり、進捗に祝福をかける事でPCたちの発表を手助けしようと請け負う。PCが盗まれた遺物を保持している場合、彼は非友好的になりかつユートロピア姫に遺物を返却するよう請願する計画を立てる。

インカ・ヘルドトール

ウールフェン人警備官のインカは王冠の命により将来の訪問客のため会場の安全を守る為だけにいる。彼女は自身の義務を重く受け取っているが、政治に関心はなくどこか飽きている。PCは自身の英雄的偉業の話で彼女を楽しませられるあるいはDC15の【筋力】判定で彼女に感銘を与えられる；どちらのアクションも彼女の態度を1段階向上させる。インカがPCたちに対し友好的かそれ以上の態度になった場合、彼らはDC15の〈交渉〉判定で彼女によるユートロピア姫への具申を励ます試みが出来る。

セフェリ団長

セフェリ団長は脅迫と賄賂によって強引に宮廷に入っており、多くの貴族が彼女の存在を気にかけていないのは明白だ。彼女はタルドールの帝国海軍に仕える海賊ジマール私掠団の1人である。彼女が来た理由は見かけと違って無垢なものだ――セファリは姫を賞賛し、彼女に認めてもらいたがっている。セファリは自分が無骨である事を認識しており、場違いな場所に足を踏み入れてしまったと心配している。PCたちはDC15の〈知識：貴族〉判定あるいはユートロピアへの〈真意看破〉判定でセファリを監督する試みが出来る；彼らはセファリにより良い服を貸しても良いし、提供すべき適切な贈答品を見つける手伝いをしても良い。このやり方におけるセファリへの援助は彼女の態度を1段階向上する。PCが「刃」をプレイしたが誰もアアイェフを救出していない場合、このカディーラ嫌いの私掠団長はこの夕でPCに対して友好的から開始する。

ソルモン・メナンダー

辛酸を嘗めた働き過ぎの官僚ソルモンは同僚の貴族に疲れ切っており、彼らが傷つくのを観察したがっている。PCは宮廷内の他の者を困らせれば容易に彼の承認を得られるが、この試みは気分を害した関係者の態度を1段階減少させる。PCはタルドールの官僚制についての不平を述べる為のDC13の〈芸能：朗唱〉判定を試みても良い。いずれの方法もソルモンの態度を1段階向上する。

ソルモンはレマイオの非合法な資産的行いにも手掛かりを出し、PCたちに金貨20枚でその秘密を告げると申し出る（ソルモンの態度が協力的な場合、タダでPCに告げる）。支払う場合、彼は、レマイオの長い収賄の歴史を明かし、レマイオはPCの探求の資金を悪銭で積み立てていると指摘する。ソルモンは憎々しげに共感を認める――タルドール政府は機能不全に陥っており、レマイオはどうにか6ヶ月の労働で1月の給料を得ていると。他の誰かの収賄を非難しているソルモンという皮肉をPCが指摘する場合、ソルモンは僅かにたじろいでこう言う、「レマイオとは違って、私は不快な行為に手を染める人々から汚れた硬貨を受け取ってはおらんよ。私なりの感謝の示し方として気前の良い立派な人々に情報を提供しているだけさ。」

PCは、グローリアナ・モリラが主張したソルモンが持ち歩いているという手紙の中身について知ろうとするかもしれない。ソルモンはこの夕の出来事に極めて集中しており自分の周囲に気をかけていないため、他の客人が注意を払っていない時にその手紙に手を伸ばす努力をする限り、PCはDC15の〈手先の早業〉判定に成功する事でそれらを取得できる。PCたちが技能判定に失敗した場合、ソルモンは何故私の懐を漁ったのか教えろと要求し、自分たちの振る舞いに満足の行く説明が出来ない限り、彼のPCたちへの態度は2段階降下する。また、PCはソルモンに手紙を見せるよう納得させる試みをしても良い。ソルモンに手紙を見せるよう納得させる為の〈交渉〉判定のDCは友好的の態度の場合20で、協力的の態度の場合15だ。PCは提示する金貨10枚につき＋1の状況ボーナスを得る（最大で＋5）。

セオン・セナブライ

セオンは「機能停止」の冒険に出たイタライス・セナブライの遠い末裔だ。彼は原則としてホナリアの名誉回復に反対しているが、PCには特に悪い印象は持っていない。「機能停止」をPCの誰もプレイしていない場合、彼はこの出来事でPCに対し中立の態度から開始する。

PCが「機能停止」をプレイして先祖の遺体を家族に戻した場合、彼の態度は友好的から開始し、PCたちに白金貨20枚を報酬として渡す。セオンの態度はPCがイタライスの物語を宮廷の進捗に含めると約束する場合協力的になるが、PCはそうする場合演説の間－2のペナルティを諸判定に受ける。反対に、PCがあの探求をプレイしており彼女の遺体をホナリアの墳墓に残した場合、彼の態度は非友好的から開始する。セオンが非友好的な場合、彼は〈交渉〉に抵抗し、PCはDC21の〈交渉〉判定に成功しなければ彼の態度を向上できない。

名誉を守る（CR2）

ユートロピア姫が謁見の開始を宣言する頃、彼女は不意討ちを用意している。レマイオに華麗な前口上を許しレマイオと共にPCたちは証拠の殆どを回収したと確認した後、彼女はPCたちにレマイオの代わりに発表をするよう頼む。これは主にPCたちにホナリアの悲劇的凋落を、そしてまた彼ら自身の英雄的冒険を強調する機会を与えるロールプレイの挑戦である。ドミニクス・レルがPCに対し非友好的あるいはそれより悪い場合、彼はPCの話に対して悪魔の代弁者の役割を演じ、事ある毎に話に食って掛かる。演説の間中、姫は洞察力に富んだ質問をPCたちにし、彼らはホナリアの偉業はその末裔レマイオに反映すると考えているかを判じる。PCたちがレマイオの高貴なる努力を支えている場合、ユートロピアは彼に男爵の爵位を与える。

この事態の発生にはPCにDC25の〈交渉〉、〈芸能：朗唱〉、あるいは〈職能：法律家〉判定の成功が求められる。この事例は証拠も支持もなしには極めて論じるのが困難だ；幸運にも、PCは恐らくこれまでの冒険で証拠を得ており、宮廷内の貴族数人から好意的な印象を受けているだろう。PCたちが提供する証拠の一片毎に、彼らはこの判定に＋2の状況ボーナスを得る。PCの年代記シートにあるEvidenceの入力区画を参照してPCが得た中核を担う5つの欠片の内いくつあるかを判断すること。これらの品々それぞれの情報については41ページのGMの資源配布資料にある。

友好的あるいは協力的なNPCは重要な時点でPCを補助するよう話し、振られたそうした技能判定においてそれぞれは＋1のボーナスを与える。しかし、非友好的あるいは敵対的なNPCはPCに反論し、それぞれは代わりに－1のペナルティを与える。GMはロールプレイや冴えた議論に状況ボーナスで報いても良く、好きな数のPCはその議論を援護する試みをして良い。PCたちがその技能判定に成功する場合、ユートロピア姫はホナリアの汚名を注ぎ、タルドールの栄光を取り戻す働きをしたPCたちを騎士に叙勲しようと心が動く。

PCはホナリアを讃えつつ特別にレマイオを侮辱する努力を行うと選んでも良い。事態をより難しいものにするこれには、DC30の〈交渉〉、〈芸能：朗唱〉、あるいは〈職能：法律家〉判定の成功が要求される。失敗すると貴族同士での議論を誘発し、レマイオは項垂れレマイオに称号を与えて事態を収拾する。PCが成功した場合、ユートロピアはレマイオに特別な配慮を与えるのをやめるが、PCそれぞれにその高潔さのため準男爵の爵位を与える。怒り打ちひしがれたレマイオはPCのかしらに決闘を挑むだろう。人混みの中から囁きが漏れるが、ユートロピアは彼に致傷の力を伴わない決闘での戦いを認める。時間が許しPCたちが興味を持っている限り、レマイオとPCの選ばれた代表の間の決闘を認めること。この出来事で従者たちはレマイオの挑戦を受けると決めたPC1人に木製の訓練用の武器を提供する。これらの訓練用の武器はその武器の種別において通常通りだが、非致傷ダメージを与える点が異なる。PCは火器を除いて欲しい武器の木製版を見つけられる。PCが決闘を望まないか時間が足りない場合、アアイェフ、ドミニクス、セフェリ。あるいはセオンのうち最もPCに好意的な意見を持つ者が代わりに決闘を引き受け、レマイオは恥じて宮廷から逃げる。

クリーチャー：レマイオがPCに決闘を挑む場合、下記の性能を使うこと。

レマイオ・アルカスティ	CR2

戦闘中レマイオはその決闘に自前の品質の高い訓練用レイピアを持参する。PCに与えられる訓練用武器と同様、非致傷ダメージを与える。彼はバードの呪芸の起動から戦闘を開始し、それから近接戦闘に入る。10ヒット・ポイント未満に減少した場合、彼はヒディアス・ラフターを発動する。

士気レマイオはこのような輝かしい集まりの中での降伏という恥に耐えられないため、気絶するまで戦う。

結末

PCがレマイオの努力を後押ししている限り、彼は己の言葉に偽りがない事を証明し、PCたちに家宝からの選りすぐりを与え、貴族社会の中での価値ある伝手だと示す。しかし彼は資産的に腐敗したままであり、ユートロピア姫は将来のタルドールにおける彼の役割において酷い誤りを持ったままだ。PCたちが彼の為に話すのを断る場合、彼らはレマイオという敵を彼が生きている限り持つだろうが、独自の貴族の称号を得られるだろう。しかしPCたちがホナリアの為の擁護を選ぶ場合、彼らはタルドールでいや増す敬意を享受し、同様にこの国の政治的に最重要な人物たちの多くと私的な知己を得る。

PCがホナリアの名誉回復に成功しまだ誉れの残響の冒険の全てを完了してはいない場合、ユートロピアはPCたちに新しく復活したタルドールの英雄を完全に記念できるよう順番に捜索を続けてくれと要求する。グローリアナ・モリラといった他のNPCは内々にPCに接触して自分の尊敬すべき組織に誘うかもしれない。

あるPCが誉れの残響の6部全てを完了すると、その者は「不協和」の成果に関連する恩恵を得る。PCたちが士爵の取得に成功した場合、年代記シートのNoble of Taldorの恩恵に横線を引くこと。また、準男爵位を得た場合、年代記シートのKnight of Taldorの恩恵に横線を引くこと。最後に、どちらも得なかった場合、年代記シートにある両方に横線を引くこと。

家屋敷

最愛なる仲間よ、

従姉妹のヴェリーナから手紙を受け取った。彼女は私ほどにホナリアの名誉回復の大義に対して関心を持つ唯一の家族だ。ヴェリーナは我々の一族の歴史の素晴らしい収集品を蓄えている――博物館とさえ呼べるかもしれない。彼女はアルカスティ家の栄光の時代の絵画、家宝、そして記録を公開している。彼女がどのようにして、農場で骨の折れる労働、特に彼女の年齢からすれば、に思えるものの傍らにこの趣味を持てているのかは分からない。

何れにせよ、彼女は驚くべきものに突き当たった：ホナリア自身が著した手紙と日記だ！　彼女にはその全てを読む時間はなかったが、戦争に関するもので、頼もしいものと書いてあった。

彼女自身に旅をして欲しいと頼むつもりもないため、君にそれを頼みたい。アンドーランにある彼女の農場へと旅して、書類を持って来てくれ。君たちが行くという手紙を送った。彼女のような忙しい女性が私に返事を書くのを待つ時間はないが、彼女は訪問客を愛するだろうと保証しよう。

心からの感謝を、

レマイオ・アルカスティ

GM参照シート

証拠

PCの年代記シートにあるEvidenceの区画はホナリアの大義の為に得た助けを記録する。

木立：PCたちは、山賊になってヴァードゥラン森に潜り込んだ反逆した兵士の集団をホナリアが相手にしていた証拠を持つ。覚醒した木1本が彼らに話を語り、彼らは近くに埋められた反逆集団の記章の付いた鎧を発見する。

会堂：PCたちはエイローデンの重要な寺院である「最後の始祖人の会堂」でホナリアが祝福を受けた日を記念する、彼女の胸像を回収した。

刃：PCたちはホナリアの知性ある愛刀ソルジャーズ・グローリーを回収し、その刃は彼女の為の証言に熱心だ。グローリーはPCに自分を使っての戦いも認める。彼女はエイドを1／日、キュア・ライト・ウーンズを3／日だけ発動できる。秩序にして善のキャラクターの手にある時、彼女は＋2ベネヴォレント・ロングソード（Pathfinder RPG Ultimate Equipmentの136ページ）として機能する。秩序あるいは善のキャラクターの手にある時、彼女は＋1ロングソードとして機能する。秩序でも善でもないキャラクターはDC8の意志セーヴに成功しない限りその日の残りの間彼女を拾おうとする度に落とす。ソルジャーズ・グローリーに関する更なる情報は19ページにある。

家屋敷：PCたちはホナリアの軍事行動の幾つかを詳述している手紙一纏まりを回収した。

機能停止：PCたちはホナリアの墓から彼女の恩賜硬貨と賞状を、そして彼女が受け取った忘れ去られた軍事的名誉の記録を取得した。

資源

PCの年代記シートにあるResourceの区画は彼らが得た追加のアイテムと仲間を記録する。

木立：PCたちはツリーフォーム・クロークを入手した（Pathfinder RPG Ultimate Equipmentの269ページ）。

会堂：PCたちは盗まれたアーティファクトをバスリ神父に返却した。

刃：PCたちはアアイェフ・ガザリを救出した。

家屋敷：PCたちはヴェリーナの農場から破損したフィギュリーン・オヴ・ワンドラス・パワー（雪花石膏のペガサス）を回収する（年代記シートの性能参照）。

機能停止：PCたちはイタライス・セナブライの死体を家族へ返した。

付録1：性能の区画

以下の性能の区画は誉れの残響の探求の中で現れ、GMが使いやすいようここに再印刷する。

木立

バット・スウォーム	CR―

イニシアチブ＋2；感覚非視覚的感知20フィート、夜目；〈知覚〉＋15

防御的能力（スウォーム）の特性；完全耐性武器ダメージ

【筋】3、【敏】15、【耐】11、【知】2、【判】14、【魅】4

技能〈知覚〉＋15、〈飛行〉＋12；種族修正非視覚的感知を使用時の〈知覚〉に＋4

数百の高いキィキィ声が空を埋め尽くす。小さな肉食性のコウモリの大群が押し寄せてくる。みな血に飢えている。

流血（変則）バット・スウォームからダメージを受けた生きているクリーチャーは全て出血を続け、以後1ラウンドごとに1ポイントのダメージを受ける。複数回の流血を受けても出血に依る喪失が累積するわけではない。出血はDC10の〈治療〉判定か、キュア呪文その他の治癒魔法の効果を受けることで止めることができる。

ベア	CR―

AC18、接触14、立ちすくみ15（＋3【敏】、＋4外皮、＋1サイズ）

【筋】16、【敏】16、【耐】13、【知】2、【判】12、【魅】6

SQ芸（攻撃しろ、来い、守れ、下がれ、番をしろ、演技しろ、待て、後に続け）

炎の秘伝継承者	CR1/2

頑健＋5、反応＋0、意志＋4；＋2対［毒］、呪文、擬似呪文能力

防御的能力防衛訓練（巨人に対するACに＋4回避ボーナス）

特殊攻撃（ゴブリン類）と（オーク）の人型生物に対する攻撃ロールに＋1

1レベル―バーニング・ハンズ^D（DC13）、エンデュア・エレメンツ、フェアリー・ファイアー

0レベル（回数無制限）―ディテクト・ポイズン、フレア（DC12）、ステイビライズ

【筋】15、【敏】10、【耐】16、【知】12、【判】15、【魅】6

基本攻撃＋0；CMB＋2；CMD12（16対足払い、突き飛ばし）

技能〈登攀〉＋4、〈動物使い〉＋2、〈知識：地理〉＋5、〈知識：自然〉＋3、〈知覚〉＋6（異常な石造りに気付く場合＋8）、〈生存〉＋8

SQ自然との絆（火の領域）、自然感覚、野生動物との共感－1

戦闘用装着品錬金術師の火（2）、発煙棒（2）；他の装着品高品質のハイド・アーマー、スリングとブリット20個、スピア、登攀用具、治療用具、ヒイラギとヤドリギ、呪文構成要素ポーチ、8gp

森林の守人	CR2

AC18、接触13、立ちすくみ16（＋3鎧、＋2【敏】、＋2盾、＋1サイズ）

防御的能力防衛訓練（巨人に対するACに＋4回避ボーナス）

特殊攻撃（ゴブリン類）と（爬虫類）の人型生物に対する攻撃ロールに＋1

1／日―ダンシング・ライツ、ゴースト・サウンド、プレスティディジテイション、スピーク・ウィズ・アニマルズ

2レベル―フレイミング・スフィアー（DC14）、サモン・スウォーム、ウィンド・ウォール^D

1レベル―キュア・ライト・ウーンズ、スピーク・ウィズ・アニマルズ、オブスキュアリング・ミスト^D

0レベル（回数無制限）―フレアー（DC12）、ライト、ステイビライズ、ヴァーチュー

【筋】6、【敏】14、【耐】15、【知】10、【判】15、【魅】14

技能〈動物使い〉＋7、〈治療〉＋6、〈知識：自然〉＋6、〈知覚〉＋8、〈呪文学〉＋6、〈隠密〉＋8、〈生存〉＋10

SQ自然との絆（風の領域）、自然感覚、野生動物との共感＋5、森渡り、跡無き足取り

戦闘用装着品スクロール・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ（3）、スクロール・オヴ・スパイダー・クライム、足留め袋（2）；他の装着品＋1レザー・アーマー、高品質木製ヘヴィ・シールド、シックル、ヒイラギとヤドリギ、呪文構成要素ポーチ、95gp

会堂

ダイア・ラット	CR1/3

【筋】10、【敏】17、【耐】13、【知】2、【判】13、【魅】4

技能〈隠密〉＋11、〈水泳〉＋11、〈知覚〉＋4、〈登攀〉＋11；種族修正〈水泳〉と〈登攀〉に【敏捷力】修正値を使用

この不潔な鼠は小さな犬ほどの大きさがある。粗い毛皮のコートをまとい、長くかさぶただらけの尻尾と2つのきらめく目を持つ。

病気（変則）汚穢熱：噛みつき―致傷型；セーヴ頑健DC11；潜伏期間1d3日；頻度1回／日；効果1d3【敏】ダメージおよび1d3【耐】ダメージ；治癒2回連続のセーヴ成功。このDCは【耐久力】修正値に基づいて算出されている。

ラットフォーク	CR1/3

AC15、接触13、立ちすくみ13（＋2鎧、＋2【敏】、＋1サイズ）

【筋】6、【敏】15、【耐】11、【知】14、【判】10、【魅】9

技能〈鑑定〉＋6、〈交渉〉＋3、〈真意看破〉＋4、〈製作：錬金術〉＋8、〈生存〉＋4、〈知覚〉＋9、〈動物使い〉＋3（げっ歯類に対して＋7）、〈魔法装置使用〉＋5；種族修正＋2〈製作：錬金術〉、＋2〈知覚〉、＋4げっ歯類に影響を与える〈動物使い〉、＋2〈魔法装置使用〉

この鼠に似た小さな人型生物は、ヒゲの生えた鼻面をひくつかせ、尖った耳と長い革でできた尾を持つ。

群がり（変則）ラットフォークは共同して生活し、闘うことに慣れており、自らの利益になり敵の損失となるように敵に群がることに適応している。ラットフォークは2体まで同時に同じマス目を占めることができる。同じマス目にいる2体のラットフォークが同じ敵を攻撃した場合、彼らはお互い反対に位置する2つのマス目にいるかのように、敵を挟撃しているとみなす。

ラットフォークの修理屋	CR1

AC16、接触14、立ちすくみ13（＋2鎧、＋3【敏】、＋1サイズ）

【筋】10、【敏】17、【耐】13、【知】16、【判】8、【魅】10

技能〈隠密〉＋12、〈軽業〉＋8（跳躍は＋4）、〈鑑定〉＋8、〈水泳〉＋5、〈製作：錬金術〉＋5、〈装置無力化〉＋11、〈脱出術〉＋8、〈知覚〉＋6、〈知識：ダンジョン探検、地域〉＋7、〈手先の早業〉＋8、〈登攀〉＋5、〈魔法装置使用〉＋7

戦闘用装着品ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ、ポーション・オヴ・パス・ウィズアウト・トレイス、酸、錬金術師の火、高品質のボルト（5）、足留め袋；他の装着品レザー・アーマー、ライト・クロスボウとボルト10本、高品質のダガー、高品質の盗賊道具、121gp

刃

ジャイアント・スコーピオン	CR3

イニシアチブ＋0；感覚暗視60ft.、振動感知60ft.；〈知覚〉＋4

近接2爪＋6（1d6＋4、加えて“つかみ”）、針＋6（1d6＋4、加えて“毒”）

【筋】19、【敏】10、【耐】16、【知】―、【判】10、【魅】2

基本攻撃＋3；CMB＋8（＋12組みつき）；CMD18（30対足払い）

技能〈隠密〉＋0、〈知覚〉＋4、〈登攀〉＋8；種族修正＋4〈隠密〉、＋4〈知覚〉、＋4〈登攀〉

全長16フィートのサソリが、凶悪な爪を挑むようにかざしながら這い進んでくる。針のある尾が背の上で弧を描いている。

毒（変則）針―致傷型；セーヴ頑健DC17；頻度1回／ラウンド（6ラウンド間）；効果1d2【筋力】ダメージ；治癒1回のセーヴ成功。このセーヴDCは【耐久力】に基づいており、＋2の種族ボーナスを含んでいる。

王位継承者	CR2

【筋】10、【敏】12、【耐】10、【知】11、【判】8、【魅】13

技能〈騎乗〉＋5、〈芸能：舞踏〉＋5、〈言語学〉＋4、〈交渉〉＋11、〈真意看破〉＋4、〈生存〉＋5、〈知覚〉＋3、〈知識：貴族〉＋7、〈知識：工学、宗教〉＋4、〈知識：歴史〉＋5

戦闘用装着品オイル・オヴ・ブレス・ウェポン、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、ポーション・オヴ・スパイダー・クライム；他の装着品高品質のブレストプレート、ダガー、高品質のロングソード、貴族の服、印章指輪、253gp

家屋敷

コボルド	CR1/4

AC15、接触12、立ちすくみ14（＋2鎧、＋1【敏】、＋外皮、＋1サイズ）

【筋】9、【敏】13、【耐】10、【知】10、【判】9、【魅】8

技能〈隠密〉＋5、〈製作：罠つくり〉＋6、〈知覚〉＋5；種族修正＋2〈職能：鉱夫〉、＋2〈製作：罠つくり〉、＋2〈知覚〉

この背の低い爬虫類の人型生物は、鱗の生えた肌と、小さな牙がびっしり生えた鼻づらと、長い尻尾を持つ。

狡猾（変則）コボルドは〈隠密〉と〈製作：罠つくり〉を常にクラス技能として扱う。

機能停止

クロウリング・ハンド	CR1/2

イニシアチブ＋0；感覚暗視60ft.、非視覚的感知30ft.；〈知覚〉＋4

【筋】13、【敏】11、【耐】―、【知】2、【判】11、【魅】14

技能〈登攀〉＋9、〈知覚〉＋4、〈隠密〉＋12、〈生存〉＋4；種族修正＋4〈生存〉

突如この切り落とされた手は活気づき、歪んだ蜘蛛のようにものすごい速度で指を使って前進してくる。

つかみ（変則）クロウリング・ハンドは中型サイズまでのクリーチャーにそのつかみ能力を用いることができる。

首絞め（変則）この能力を持つクリーチャーに組みつかれている相手は、話したり音声要素を有する呪文を発動したりすることができない。

付録2：レマイオ・アルカスティ

レマイオ・アルカスティは誉れの残響の探求の中で中心的な役割を果たす。PCは彼の傍らで戦うかもしれないし、先祖ホナリアの歴史が明かされたら彼に対して戦いさえするかもしれない。

レマイオ・アルカスティ	CR2

頑健＋2、反応＋4、意志＋4；＋4対バードの呪芸、［言語依存］、そして［音波］

近接高品質レイピア＋5（1d6＋2／18～20）あるいは練習用レイピア＋4（1d6＋2非致傷／18～20）

特殊攻撃バードの呪芸11ラウンド／日（打ち消しの調べ、散逸の演技、恍惚の呪芸［DC14］、自信鼓舞の呪芸＋2、勇気鼓舞の呪芸＋1）

1レベル（4／日）―チャーム・パースン（DC14）、キュア・ライト・ウーンズ、グリース、ヒディアス・ラフター（DC14）

0レベル（回数無制限）―ディテクト・マジック、ライト、メイジ・ハンド、メッセージ、オープン／クローズ（DC13）、プレスティディジテイション

【筋】14、【敏】12、【耐】13、【知】10、【判】8、【魅】17

技能〈軽業〉＋6、〈はったり〉＋9、〈脱出術〉＋7、〈知覚〉＋5、〈芸能：朗誦〉＋9、〈呪文学〉＋6、〈隠密〉＋6

戦闘用装着品ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ（4）；他の装着品高品質チェイン・シャツ、高品質レイピア、高品質ショートボウと20アロー、練習用レイピア、ベルト・ポーチ、貴族の服、駝鳥の羽根飾り帽子、天馬の印章指輪、呪文構成要素ポーチ、黒真珠一対（それぞれ350gpの価値）、48gp

我々のコミュニティに参加しよう

もっと冒険を探したい？　パスファインダー協会加盟プレイを確認しよう！　加盟プレイ・キャンペーンにおいて、君のキャラクターは数千人の他のゲーマーと共有する共通セッティングの中に存在する。君のキャラクターを世界中の何処にでもある公のパスファインダー協会の興行に連れて行ける。パスファインダー協会加盟プレイにはパスファインダー・ロールプレイング・ゲーム用の冒険とパスファインダー・アドベンチャー・カード・ゲームが含まれている。時間をかけて、加盟プレイ環境内のキャンペーンは無二の没頭できる経験を提供しており、同時に君の多様な相棒たちはキャンペーン世界に深みを与えている。他の地元のゲーマーと接触を持ち、知らない人々と出会い、伝統的なキャンペーン用の準備作業や日程調整の必要全てを全くなしに定期的にプレイするのも素晴らしいやり方だ。

ロールプレイング・ゲーム

パスファインダー協会ロールプレイング組合は、君を魔法と悪の蔓延る古の世界の最高の不可思議を発見し記録する探索者、考古学者、そして冒険者の伝説的な同盟であるパスファインダー協会の遂行者の役割に置く、世界規模のファンタジー・ロールプレイング・キャンペーンである。パスファインダーの冒険者たちは、パスファインダー・ロールプレイング・ゲームの世界の中の最も面白く独特な場所への遥かな旅路の合間にアブサロム都市の暗い隘路と政治的陰謀を探検する。

ゲーム・マスターと君の相棒たちは君がプレイする度に代わり、君のキャラクターは通常成長して通り報酬を得る。

パスファインダー協会加盟プレイ・キャンペーンの追加情報、付録の年代記シートの読み方、そして君の地域内でのゲームの見つけ方については、paizo.com/pathfinderSocietyにあるこのキャンペーンのホーム・ページを確認すること。

アドベンチャー・カード・ゲーム

パスファインダー・アドベンチャー・カード・ゲームは協力型のカード・ゲームだ。増加する挑戦的な敵と協力して立ち向かう冒険者の一隊に参加しよう。モンスター、罠、そして宝物が点在する場所を探索し、君の山札と君のキャラクターを君のプレイ様式に合うよう改造しよう。

アドベンチャー・カード組合加盟プレイにおいて、君は数十の出版済みの冒険をプレイできる君のキャラクターを表現する、独自のクラス山札を持つ。君の相棒たちは君がプレイする度に変わるが、物語は一定であり、君のキャラクターは君自身の選択の結果として進化する。また、一部のプレイヤーは自分たちのアドベンチャー・カード組合の経験を友人たちの集団に限定する事を好み、シナリオと報酬の構築を私的な家庭内のゲーム用の枠として使用する。いずれの試みもアドベンチャー・カード組合の物語の経験の仕方として有効であり受け入れられるやり方であり、多くのプレイヤーが公のそして私的の冒険の組み合わせを楽しんでいる。

パスファインダー協会加盟プレイ・キャラクターの追加情報と君の地域内でのゲームの見つけ方についてはpaizo.com/pfsacgにあるカード・キャンペーンのホーム・ページを確認すること。

OPEN GAME LICENSE Version 1.0a

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15. COPYRIGHT NOTICE

パスファインダー・クエスト：誉れの残響

この年代記シートは以下への使用権を与える：

変動する報酬：君がこの年代記シートで得る金、XP、そして威信ポイントは君がいくつの探求を達成したかに基づく。君が誉れの残響以外の冒険をプレイするまで、君は他の探求をプレイして更なる報酬を獲得し続けられる――複数のセッションにまたがってでさえ。君が達成した探求の名前に丸をつけ、下記の適切な証拠と資源に印をつけること。異なる冒険を始める前にこの年代記シート用の報酬を下記の表に基づいて計算すること。

探求	金貨	XP	威信ポイント	他
1	100gp	1	1
2	250gp	1	1
3	250gp	1	1	印象的な逸材の恩恵
4	350gp	1	2
5	500gp	1	2
6	500gp	1	2	勝ち取った報酬、及びタルドールの騎士かタルドールの貴族かのどちらか

□タルドールの騎士：君はアルカスティの名誉を挽回してタルドール社会における地位を回復するというレマイオの努力の補助に成功した。君のタルドールへの奉公を認識したユートロピア姫本人が君をタルドールの騎士に叙勲する。君はタルドールの貴族とやり取りする際の〈交渉〉判定に＋1のボーナスを得、タルドールの一般市民とやり取りする際の〈威圧〉判定に＋1のボーナスを得る。君の相当な手助けによって、レマイオは君に借りがある。君は無料で廷臣の服を得る。加えて、レマイオは君の将来の任務の準備を手助けする。冒険の開始時に〈知識〉判定を振った後、君はレマイオに接触を求める事で＋5のボーナスを得、その〈知識〉技能に修得しているかのように扱う。また、君はレマイオのボーナスを他のPCに与えても良い。このボーナスを使った時、この恩恵の横にある区画に印をつけること。

印象的な逸材：パスファインダー協会――考古学者と探索者の組織――からの名代はタルドール国内とそのかつての植民地での君の発見を聞きつけ、君を現地遂行者として協会に参加するよう招待する。ひと度12以上の名声を得たなら、君の上司は君の素晴らしさを認識して追加の1威信ポイント（名声ではなく）で君を報いる。君は名声を超える威信ポイントを持てず、この上限を超える場合、ボーナス威信ポイントは即座に消費しない限り失われる。

タルドールの貴族：君はユートロピア姫にその勇敢な先祖ホナリアとは違いレマイオはアルカスティの名を持つに似つかわしくないと納得させた。その報酬として、ユートロピア姫本人が君に準男爵の爵位を授ける。君はタルドールの貴族とやり取りする際の〈交渉〉判定に＋2のボーナスを得、タルドールの一般市民とやり取りする際の〈威圧〉判定に＋2のボーナスを得る。加えて、君はこの全体を完了する為の貴族の服1着と数個の宝石飾りを無料で得る。

勝ち取った報酬：君はタルドールでホナリアの名誉を回復した。彼独自の爵位を回復するレマイオを助けた場合、彼は心底から感謝をし、君が冒険の間で見つけたいくつかのアイテムを購入する費用に補助金を出す。代わりにレマイオを拒絶する場合、宮廷内の他の者が君のアクションに面白さを見出し同じ値引きを君に申し出る。君は下に並べた宝物を減額した価格で購入できる：破損したフィギュリーン・オヴ・ワンドラス・パワー（雪花石膏のペガサス）（1,000gp）、ツリーフォーム・クローク（4,500gp）、そしてワンド・オヴ・ハイトゥンド・アウェアネス（10チャージ、100gp）。

破損したフィギュリーン・オヴ・ワンドラス・パワー（雪花石膏のペガサス）：動き出すと、この小像は移動速度が60フィートだが攻撃を行えないホースの性能を持つ。このアイテムは1週間に3回、1回の使用につき12時間まで使用できる。12時間が経過するか合言葉が話されると、このクリーチャーは再び超小型の像になる。オーラ中程度の変成術；CL11（1,250gp、制限1）

フィギュリーン・オヴ・ワンドラス・パワー（雪花石膏のペガサス）：外見以外では、この小像はフィギュリーン・オヴ・ワンドラス・パワー（エボニー・フライ）と同じ働きをする。君は8,750gp支払う事で上記の破損版からこのアイテムへと向上できる（10,000gp、制限1）

ツリーフォーム・クローク（6,000gp；Pathfinder RPG Ultimate Equipmentの269ページ）

ワンド・オヴ・ハイトゥンド・アウェアネス（10チャージ；150gp、制限1；Pathfinder RPG Advanced Class Guideの183ページ）

パスファインダー協会クエスト：誉れの残響（PFRPG）PDF

かつてアヴィスタン大陸の半分を支配していた大タルドール帝国は、しかし永舌征服の間、隣国カディーラと辺境の田舎での離脱主義者の反乱両方との継続する戦争を御しきれなかった。タルドールが崩れ行く領土の制御に四苦八苦している間、その帝王は自国の失敗の身代わりを探し、その中に正義の戦争の英雄、女伯爵ホナリア・アルカスティが含まれていた。爵位を剥奪された彼女の家系は七百年間世に知られぬまま生き延びている。しかし、彼女の子孫レマイオはアルカスティの名と彼の先祖の名誉を回復するであろう確かな証拠を持っている。PCは彼女を免罪しタルドールにかつての栄光を齎す手助けが出来るだろうか？

「誉れの残響」は、PCたちをアンドーランの新緑の原野からカディーラの不毛の荒野、タルドールその国の文化的中心まで連れて行く、1時間の冒険が6つ含まれている。これらの冒険を好きな順番で経験して無二の物語を創造しよう。

このシナリオはパスファインダー協会ロールプレイング組合でのプレイ用に設計されているが、容易に好きな世界での使用に適合させられる。このシナリオはOpen Game License（OGL）に準拠しており、パスファインダー・ロールプレイング・ゲームでの使用に適している。

Advanced Class Guide	ACG
Bestiary	B1
Bestiary 2	B2
Bestiary 3	B3
Monster Codex	MC
NPC Codex	NPC
Ultimate Equipment	UE

誉れの残響

プレイの仕方

内容の表

GMの出典

paizo

誉れの残響

誉れの残響の運用

作成済みキャラクター

会員手柄の受け取り

木立

ゴラリオンの何処？

概要

GMの出典

始まり

A.黒檀の木立

A1.上流

A2.黒檀の根本（CR3）

遭遇A2の規模変更

話を聞く

集合墓地

結末

会堂

ゴラリオンの何処？

概要

GMの出典

始まり

会堂の内側

会堂の地下

B.会堂の隧道

B1.踊り場

B2.ビッカの物漁りたち（CR3）

遭遇B2の規模変更

B3.テッセルの戦力（CR2）

遭遇B2の規模変更

B4.倒壊した部屋

B5.祈祷室

結末

刃

ゴラリオンの何処？

概要

GMの出典

始まり

C.日に焼けた遺跡

C1.その場しのぎの野営地

C2.壊れた神殿（CR3）

遭遇C2の規模変更

結末

ホナリアの刃

ソルジャーズ・グローリー

家屋敷

ゴラリオンの何処？

概要

GMの出典

はじまり

D.アルカスティ農園

D1.食堂

D2.展示場

D3.鷹の巣（CR3）

遭遇D3の規模変更

D4.脇の庭（CR2）

D5.鶏小屋

結末

機能停止

ゴラリオンの何処？

概要

GMの出典

始まり

〈知識：歴史〉あるいは〈知識：貴族〉

E.墳墓

E1.故人の記録

E2.勝利の泉

E3.石像の間

E4.儀式の間（CR3）

遭遇E4の規模

E5.ホナリアの墳墓

結末

不協和

ゴラリオンの何処？

概要

GMの出典